「ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(YCC)」(横浜市中区本町6、TEL 045-221-0325)で1月22日、世界の映像を紹介する「ビデオ・アートの夕べ」が開催される。
「ビデオ・アートの夕べ」は、フランス政府の公式機関である横浜日仏学院が行うシリーズ企画で、世界のビデオアート作品をアーティストトークを交えながら紹介する。
今回は独のビデオ・アーティスト、クラウス・ファン・ブルッフ(Klaus von BRUCH)さんの映像コレクションをラインナップ。1980年から1998年にかけて公開された8プログラム「The duracell tape」「1000 kisses」「The West is alive」「Azimut」「Hood」「Charming tape」「Eyewitness」「Time without End」を上映するほか、関連作品として、創造的ドキュメンタリー制作で知られるベルギーの映像作家ステファン・デコステールさんのプログラム「Warum Wir Manner die Technik so lieben」(1984年)を紹介する。
当日は横浜日仏学院講師でありフリーキュレーターのスティーヴン・サラザンさんによるフランス語の逐次通訳がつく。
クラウスさんは、映画、遊戯、軍事テクノロジーを用いながら、戦後ドイツのアイデンティティやマスメディアなど、個人と社会の関係を追い続けたアーティスト。アイロニーとロマンティスムを融合させ、愛や戦争をテーマにしたビデオやインスタレーション作品を制作している。
横浜日仏学院の佐野未帆さんは「今回取り上げる映像作家クラウスさんは、映画のアプロプリエーション(流用)を取り入れた最初のアーティストと言われています。プログラム『1000 kisses』は、映画のキスシーンの抜粋を50年代の音楽にのせて編集した作品。ベルギーの映像作家ステファンさんの作品とともにお楽しみください」と話す。
開催時間は19時~20時30分。入場料800円。