NPO法人アーバンデザイン研究体と東海大学建築学科は「吉田町画廊」(横浜市中区吉田町5)で、ビル再生からのまちづくりを語りあう展示会「コンクリ長屋のころも更え使いつづける防火帯建築 in 横浜関内・関外のまちなみ資産」を開催している。
横浜関内関外地区には老朽化したビルや共同住宅群が数多くの残るが、NPO法人アーバンデザイン研究体はそのようなビルなどの再生支援活動を行っている。今回の展示会は東海大学建築学科と協力して、学生の取り組んだ1950~60年代建設のコンクリートビルや共同住宅群をクリエイターの活動の場や文化交流施設群としてよみがえらせるスタディを展示するもの。
その他にもまちについて地元住民、専門家、学生が議論し交流できるイベントを開催。6日には実際に吉田町を歩く「まち歩き」イベントや今後のまちづくりの展望について議論する「トークセッション+パーティ」が行われる。
NPO法人アーバンデザイン研究体の理事、林一則さんは「関内・関外のあちこちに残る50年もののビルは空き家化や老朽化がすすむ一方、都心の利便や独特の雰囲気、手頃な家賃、自由な改装を求める新たな入居や活用の動きも見られます。まちを楽しくする使い方や、求められる支援について知恵や声を集めてみたい。学生の提案は思い切ったものですが、夢を描くことから動き出すこともあると考えます」と話している。
会期は7日まで。時間は11時~19時(最終日は16時、また各イベントによって開催時間は異なる)。入場無料(6日に行われるトークセッション+パーティのみ会費1,000円)。問い合わせはNPO法人アーバンデザイン研究体事務局(TEL 03-5333-6452)まで。