日本大通りのクリエーター拠点「ZAIM」(横浜市中区日本大通34)で、2月5日より設計事務所の展覧会「オンデザイン カフェ」が開催されている。
同展は設計事務所「オンデザイン ON design」の日常や普段のプレゼン内容を身近に感じてもらう期間限定の展覧会。オンデザインが対話のツールとして開発する具体的な実例を紹介するとともに、施工後に催している施主アンケートを一般公開し「設計~使用」に至る時間軸の異なる「見える化」を試みる。
来場者には、コーヒーのある風景をつくる移動カフェユニット「L PACK」が開設したカフェでお茶を提供。くつろぎながら、巨大な模型、スケッチ、プレゼンブック、アロマセラピスト大橋マキさんと共同開発したアロマ展示用家具などを閲覧することができる。
期間中は、オンデザイン代表の建築家・西田司さんやスタッフが会場を案内するほか、施主や編集者、関係者らを交えた「カフェトーク」を開催。
模型はアーティストレジデンス「ヨコハマアパートメント」(横浜市西区西戸部町)、行定勲映画監督のシーンの連続でできた脚本スタジオ+住宅「MOUCHETTE SCENARIO PRODUCTION(ムシェット夏の家)」(熊本県南阿蘇)、複数の部屋を分解して展示した「House At Momiji-zaka(紅葉坂の家)」(横浜市西区西戸部町)、動物も人間も気持ち良く過ごせるスキップフロアの住宅「Floating Box」(東京都杉並区)のほか、屋根が外壁のように大きく生活時間帯が全く異なる夫婦の住まい「no title(未題)」(東京都文京区)、天井高7メートルの体育館のような家「60平方メートルの体育館」(東京都港南区)など約20作品。
オンデザインの加藤秀基さんは「建築家へ設計の相談をする際の『垣根の高さ』をどうにか低くしたいと考え、今回の展示会の形態を考えました。写真や掲載誌で見えてくる文字情報や写真では伝わらない、オンデザインの空気感の源を含め、誰もが感じる疑問を今回の展示会で解消できれば幸いです。さまざまな方からの批評をいただきながら、オンデザインの実態をお伝えできれば」と話している。
オンデザインは代表の西田さんをはじめ20~30代の若手スタッフで構成され、住宅を中心に各種施設、まちづくりなど幅広い分野で活動を続けている。近作は横浜のアーティストレジデンス「ヨコハマアパートメント」や六本木の農業レストラン「六本木農園」など。
会場は1階ギャラリーおよびカフェスペース。開催時間は10時~18時。5日は18時よりオープニングパーティ。入場無料。2月7日まで。