赤レンガ倉庫(横浜市中区新港1)1号館で2月26日から3日間、学生団体SCATによる展示・演劇イベント「SCAT2010~Save The Earth!!~」が開催される。
イベントは、アートから社会問題を考えるという趣旨で活動を行っているSCATが初めて実施するもの。「カンキョウ」をメインテーマとし、写真・絵画の展示と舞台での演劇披露が主な内容となる。
写真・絵画は、学生や社会人から「カンキョウ」をテーマに広く募集を行い、集まった100点以上の作品を展示予定。形式や画材、サイズなどはほぼ自由で、出品者の感性や考え方を表現したさまざまなものが寄せられている。
約30人が参加して行う演劇は、環境問題が悪化し、一時的に人類の科学技術が衰退した時代という世界設定。来場者をイベントに引き込む工夫として、同時開催の展示と設定を共有しているのが特徴で、来場者は未来の時代に迷い込んだ人、赤レンガ倉庫は芸術保護組織の本拠地、展示は未来からみた当時(現代)の生活の様子を表現したものとなっている。
SCAT代表の片桐衛さんは「今回のアートイベントは、大学・学生・社会人の枠、そして舞台・写真・絵画といった芸術の壁を越えたものです。テーマである『カンキョウ』は、よくイメージされがちな環境問題から一度離れ、私たちの日常レベルでの『カンキョウ』に目を向けてみようと考え、設定しました。純粋にアートを楽しんでいただく中で、『あなたにとってのカンキョウ』を見つけに来て下さい」 と話す。
展示の開催時間は11時~20時(最終日のみ18時まで)、入場無料。また、演劇の上演は各日2回で、時間は26日・27日が14時からと18時から、28日が13時からと16時から。チケットは2,000円、全て自由席。会場で当日券を販売するほか、ホームページから予約も可能。
学生団体SCATは首都圏の大学生による有志団体で、昨年の4月に発足した。「SCAT(スキャット)」の名称は「Social problems are Contained by Art Theme」の略で、明治大学、早稲田大学、青山学院大学、文化女子大学、東京工業大学などの学生が参加。大々的なイベント実施は今回が初となる。