日本大通りのクリエーター拠点「ZAIM」中庭(横浜市中区日本大通34)で3月13日より、横浜トリエンナーレ・市民アーカイブ・プロジェクトによる展示会「わたし、ひとりになっても続けます」が開催される。
同展は、昨年9月に行われた「開国博 Y150」ベイサイド市民共催の展示に引き続く第2回目の展覧会。会期中は、旧ZAIMカフェ中庭の開放的な空間を生かし、過去のトリエンナーレ展のポスター・チラシなどの広報資料や、昨年展示することができなかった屋外展示用の大型バナーを展示するほか、「2005年トリエンナーレステーション横濱書苑」をミニサイズで再現する。
初日13日は「妄想カフェ・チェルシー横浜 ―俺たちはひとりじゃない―」と題し、パフォーマンスとシンポジウムを開催。前半は、舞踏・モダン・コンテンポラリーなどの一流パフォーマーたちがジャンルを超えたコラボレーションパフォーマンスを披露。後半のシンポジウムでは、横浜のアートシーンで活躍するキーパーソンたちが、横浜トリエンナーレの過去・現在・未来について語る。
パフォーマーは猪鼻秀一さん、川端浩史さん、菅間圭子さん、黒田オサムさん、相良ゆみさん、成瀬信彦さん、万城目純さん、増山麗奈さん、松本健一さん、森下泰輔さん(変更もあり)。開催時間はパフォーマンス=13時~14時30分、シンポジウム=15時~18時。
横浜トリエンナーレ・市民アーカイブ・プロジェクト広報担当の千野雅則さんは「展示会では、若手アーティストユニット『Play Art Laboratory』で活躍中のアーティスト・密照京華さんがコラボしてさまざまな驚きをしかけます。今回はZAIMが3月をもってクローズということもあり、横浜トリエンナーレとZAIMに関わりのあるパフォーマーのみなさんが結集してパフォーマンスを行います。横浜トリエンナーレの過去と未来に思いを思いをはせて、ひとときの祝祭空間と縦横無尽の言語空間をお楽しみください」と話している。
開催時間は10時~18時。会場はZAIM中庭(旧ZAIM カフェ)。入場無料、16日まで。問い合わせは横浜トリエンナーレ・市民アーカイブ・プロジェクト公式サイトより。
横浜トリエンナーレは、2001年にスタートした3年おきに開催される現代美術の国際展覧会。資金難や会場の都合などで第2回展は2004年に開催されず、2005年の開催となった。第3回展は2008年に開催され、世界25カ国・地域から72人の作家が参加し、2008年9月13日~11月30日の79日間の会期中に30万人以上が来場した。
「横浜トリエンナーレ・市民アーカイブ・プロジェクト」は、横浜トリエンナーレ本展の企画・運営に関わる記録や、市民活動に関する記録を保全・保管し、参照可能な形で整理・分類することを目的としている市民活動。