BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3、TEL 045-663-2812)で3月23日から、BankARTスクール飯沢耕太郎ゼミ有志写真展「みる、つなぐ、ひらく」が開催される。
写真展では、ゼミ受講者有志15人が講座で製作したポートフォリオ(写真数点を手にとって見られるように編集したもの)と写真作品を発表する。ポートフォリオと展示作品の内容は同じ写真が使われているが、表現方法の違いを比べることにより、鑑賞の幅が広がるという趣向になっている。
タイトルの「みる、つなぐ、ひらく」には、目の前の展示作品を「みること」、手の上のポートフォリオを「ひらくこと」、その2つの行為の中で、写真の持つみることの多様性を感じてもらいつつ、作品同士も人との関係もつながっていく展覧会を作ろうという意図が込められている。
3月27日には関連イベントを実施。16時から写真評論家の飯沢耕太郎さんと写真家の高橋宗正さんによる展示作品公開講評、17時から飯沢さん・赤々舎代表の姫野希美さん(予定)・高橋さんによるトークショー、18時30分からはレセプションが行われる。
みる、つなぐ、ひらく実行委員会代表の宮下広将さんは「年齢も経歴もさまざまな各出展作家達がどのように写真を編み、形作り、それからどのような展示作品と発展しているのかなどの、プロセスも踏まえつつご覧いただけると楽しいと思います。また、写真家×評論家×編集者という3人のゲストそれぞれの観点・立場からの『なぜ写真集を作るのか?』をテーマにしたトークショーも興味深い点です」と話す。
開催時間は11時30分~19時。入場無料。4月4日まで。詳細はホームページで。
BankARTスクールは、横浜の歴史的建造物を芸術文化に活用しているBankART1929のプログラムの一環で、第一線で活躍する講師を招き、少人数で親密な交流を重視した現代版の「寺子屋」を目指すもの。同スクールでの飯沢耕太郎さんのゼミは今回で4回目の実施で、「ポートフォリオを作る」というテーマでプレゼンテーションと講評を積み重ね、受講者オリジナルの「ポートフォリオ」の完成を目標に制作を行っている。