象の鼻パーク内の「象の鼻テラス」(横浜市中区海岸通1)で、ピクニックスタジオ「横浜ランデヴー プロジェクト展2010」が開催されている。
今年度スタートした「横浜ランデヴー プロジェクト」は、テーマを「ピクニック」とし、アーティストやデザイナー、イラストレーターなどが参加し、横浜市を拠点とする企業とのコラボレーションを展開している。
参加クリエーターは、デザイン業界第一線で活躍中の「KU/KAN」賞2009を受賞したデザイナーのグエナエル・ニコラさんや、1月に資生堂ギャラリーで展示を行ったアーティスト・曽谷朝絵さん、パフォーミングアーツカンパニー「ニブロール」のデザイナー・矢内原充志さんなど。参加企業はアートオブライフ、大川印刷、協進印刷、サンドグラスヨコハマほか。
作品は、バックやマット、座イスになる多用途のEVAマット「MIZUNOHA(多用途・ピクニックマット)」、つる草をかたどったペット用リード「SANPOMICHI」(曽谷さん)、手織りの布を使ってデザインしたトートバック「マサコちゃんの時間」(NPO法人「空風のバード」×矢内原さん)ほか。
期間中は、同施設で昨年行った「紅茶テイスティングワークショップ」で一般来場者約300人と共に開発したオリジナルブレンドティー「ピクノポリスヨコハマティー」3種(ブリーズ、ジャルダン、エトランジェ)の販売も行う。
3月28日は関連イベントとして「横浜ランデヴー ピクニック」を開催。展示している試作品を、実際に象の鼻パークで使用してピクニックを行う。当日はピクノポリスヨコハマティーの試飲もあり、制作したアーティストも参加予定。開催時間は11時~16時頃、予約不要。雨天中止。
曽谷さんは「ピクニック空間をテーマに制作した『ピクニックマット』『犬のリード』『ランチョンマット』など、展示だけに終わらない実際に利用できるプロダクトです。ぜひ一つひとつお手にとってピクニック気分を楽しんでください」と話している。
象の鼻テラスは期間中、クリエーターのさまざまなアイデアの実現に向け、彼らと地域企業との意見交換を行うスタジオとして機能。日々変化するクリエーターのアイデアが常時公開され、ミーティングを通して試作されるピクニックアイテムの展示や、いままで出会うことのなかった企業とクリエーターが連携し商品化に取り組む現場を見ることができる。
ランデヴープロジェクトは2000年に、「象の鼻テラス」を運営する「スパイラル/ワコールアートセンター」が、自由な発想を持つクリエーターと高い先端技術を持つ企業や研究機関との懸け橋となり、新しい世代のプロダクトを生み出すことを目的にスタートしたプロジェクト。2004年から静岡県で4年連続で行った「静岡発!ランデヴー プロジェクト」では、国産ひのきを使った「ひのきのはきもの」(アーティスト・ひびのこづえさん×水鳥工業)、日本の伝統色の新しいかるたあそび「いろはかるた」(アーティスト・月岡彩さん×左京)などの製品化を実現している。
開催時間は9時~17時、入場無料。問い合わせは象の鼻テラス(TEL 045-661-0602)。3月28日まで。