横浜の地域SNS「ハマっち!」内のブログで、横浜のさまざまな麺料理についてレポートしていた「ハマの麺食い男」田中健介さんが3月24日、ブログ記事をまとめた本「麺食力(めんくいりょく)」を出版した。
田中さんは2009年の横浜開港150周年を記念する「個人的企画」として、開港150周年に合わせ「横浜市内の麺処を独断と偏見で150カ所踏破する」ことを目標に、2007年4月から地域SNS「ハマっち!」内のブログでレポートを開始。その数は合計で約180本にもなった。
今回出版する本は、ラーメンやそば、スパゲティなどの麺料理を食べて経済的・社会的考察を行う能力を「麺食力(めんくいりょく)」と定義し、自ら足を運び、料理だけでなくその背景にある横浜の歴史も紹介してきたレポートをまとめた内容となっている。
同書の編集を担当したハマっち!メンバーの山本力さんは「『麺食力』は、単なるグルメ本ではありません。横浜で生まれて横浜で育った著者の田中さんの横浜への思いや、家族・仲間への気持ちが感じられるブログ見て、多くの人に紹介したいと思い、発刊を企画しました」と話す。
田中さんは「横浜には中華街だけでなく、そばやうどん、焼きそば、パスタなど独特の麺文化があります。港町横浜には横浜にしかない味わいがあるので、本書を通じてそれらを楽しんでいただければと思います。また、ハマっち!のなかで書き続けていくうちに新たな発見と新たな仲間に巡り合えた事に感謝しています」と話している。
価格は1,260円(出版社:アップロード)。
田中健介さんは、ハマっち!のメンバーが中心となり設立した「日本ナポリタン学会」(横浜市中区不老町3)の会長も務め、横浜発祥と言われるナポリタンを盛り上げ、ナポリタンのPR、オリジナルナポリタンの開発・商品化の検討やナポリタンイベントの企画などから、横浜を活性化させる活動を行っている。