中区本郷町周辺の本牧の商店街を探検する「商店街うんちくツアー」が3月27日に開催された。
同ツアーは、高齢者向けのサービスなど、地域の生活を支える本牧通りの商店街のこだわりや魅力を発信することを目的に企画されたイベント。本郷町商栄会・本牧一丁目東商友会・本牧リボンスタンプサービス会の3商店会の主催により行われた。
ツアーのテーマは「商店街の食材で作ったナポリタンをたべよう!」。当日は27人(うち子ども5人)が商店街にある4店舗を巡り、店主たちが披露する商品やサービスのこだわりについてのうんちく話を楽しんだ。
参加店舗は本郷町商栄会の「満寿屋」(製菓・製麺)、「肉のたかはし」(精肉)、「八百屋森北」(青果)、本牧一丁目東商友会・リボンスタンプサービス会の「岩太屋」(酒店)。
「満寿屋」はさくら麺の製麺の工程について、1953年創業の「肉のたかはし」は店の歴史のエピソードや自家製焼き豚を使ったレシピの紹介、「八百屋森北」はめずらしい野菜と手作りぬか床について。「岩太屋」では、こだわりの低温殺菌牛乳と有精卵の紹介のほか、地域密着で展開している宅配事業「わんまいる宅配」についての説明が行われた。
ツアー終了後は、本牧の歴史を振り返る講演と「横浜ナポリタン」の試食を実施。中区歴史保存会の大谷卓雄さんが「町の記憶 ~写真とお話で振り返るチョット前の本牧~」と題した写真スライド講演を行い、「日本ナポリタン学会」会長の田中健介さんと地元のボランティアによる、商店街の食材を使用して調理した「横浜ナポリタン」が振る舞われた。
イベントを終え、参加者からは「日頃は、お店の前を通っても言葉を交わした事がなかったが、今回店主のお話をいろいろ伺うことができ、お買い物をする気になりました」、「スーパーには見られない個性があり、店主のお話も楽しかった」。また、「店主の皆さんのお店や商品に対する思いをひしひしと感じ、今後も商店街にがんばってほしい」など、商店街を応援する声も寄せられた。
本郷町商栄会は今後の展開について「お客様と商店の交流の場を設けることができうれしい。皆さんに喜んでもらえてよかった。まだまだ面白いお店があるので、今後も各商店のこだわりを発信していきたい」と話している。