バミューダ船籍の大型客船「サン・プリンセス(Sun Princess)」が3月30日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区海岸通1)に初入港した。
「サン・プリンセス」はプリンセス・クルーズ社が運行する1995年11月に竣工(しゅんこう)した豪華客船。船内には大きな吹き抜けとエレベーターがあり、チーク材や真鍮(しんちゅう)などの天然素材をふんだんに使用したインテリアが施されている。乗客定員を抑え、客室やパブリック・スペースにゆとりを持たせた設計で、総トン数は77,441トン、全長261.31メートル、全幅32.28メートル、乗客定員は2,342人。
オーストラリア(シドニー)発着の「太平洋、アジアと日本 43日間」周遊クルーズの一環で、大阪から横浜港に30日8時に着岸し、同日20時にサイパンに向けて出航した。
初寄港を記念し、京浜フェリーボート(横浜市中区海岸通1)は、横浜ベイブリッジ付近で同客船の入港シーンを楽しみ、大さん橋への着岸の様子を観覧できる約90分間の「お出迎えクルーズ」を運行。横浜港は朝から観光客やカメラを抱えた船ファンでにぎわった。
「サン・プリンセス」は、今年横浜港に初入港する4隻の外国船の中で最大。4月4日に「コスタ・クラシカ」(イタリア船籍、52,926トン)、5月2日「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」(バハマ船籍、69,130トン)、9月27日には「セブン・シーズ・ナビゲーター」(バミューダ船籍、28,550トン)が横浜港に入港する予定。
大さん橋国際客船ターミナルは、客船の入出港や、みなとみらい地区、赤レンガ倉庫、山下公園、ベイブリッジなど港の景観を360度のパノラマで眺めることができる。芝生の広場もある屋上広場は24時間オープンしている。入場は無料。
帆船日本丸・横浜みなと博物館(西区みなとみらい2)では、4月11日まで客船のインテリアを紹介する「豪華客船インテリア画展」が開催されている。