市民に無料開放されている横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)で、アースデイにちなんだ春のキャンペーン「どうぶつたちのSOS展」が開催されている。
同展は、動物園の役割のひとつである野生動物保護活動の一環として同園が行う「絶滅の危機にある野生動物を守ろうキャンペーン」。今年で4回目を迎え、期間中は環境保護団体と協働で、地球上に生息し絶滅の危機に追い込まれている野生動物たちと人間のライフスタイルについて考えるさまざまなイベントを実施する。
パネル展では、ワシントン条約の内容や国際取引が規制されている野生生物を紹介する「希少野生動物の国際取引の現状」コーナー、日本の森のアンブレラ種であるツキノワグマの生活を考える「クマと日本人との関わり」コーナー、絶滅の危機にあるアムールトラの生態や現存する問題、解決への参加方法などを紹介する「アムールトラねっと~アムールトラを守ろう~」コーナーを設置。
ウィークエンドイベントとして、横浜税関に保管されているトラの毛皮などの輸出入禁止品を紹介する「押収品展示」(4月3日、4日)、アムールトラの生息地の状況やそこで直面する問題に触れるアムールトラねっと人形劇「トラちゃんの里がえり」+トラクイズ大会(4月10日、11日)を開催する。
期間中の土曜・日曜日には、ツキノワグマ、アムールトラ、カメのポイントを周ってクイズに答える「どうぶつたちのSOSクイズラリー」も行う。
野毛山動物園の加藤妙さんは「地球に共に暮らす仲間たちのライフスタイルについてみんなで考えてみましょう。週末に行う紙芝居やスタンプラリーは、お子様にも分かりやすい内容となっていますので、ご家族で是非ご来園ください」と話している。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜日休園(祝日の場合はその翌日)、4月5日と26日は臨時開園。キャンペーンは4月18日まで。
「アースデイ」は1970年にアメリカで始まった地球について考え行動する日で、現在では世界184の国と地域、約5,000カ所で行われている世界最大規模の地球環境系のフェスティバル。
横浜市立野毛山動物園は2月14日、2009年度の入園者数が60万人を突破した。来園者数が60万人を超えたのは18年ぶりのことで、国内最高齢のフタコブラクダ「ツガル」をはじめ動物の話題が豊富だったことや、8月に初実施した夜間開園「ナイトのげやま」、開国博Y150の開催などが来園者数増加につながったようだ。同園は4月1日に開園59周年を迎えた。