みなとみらいのショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」（横浜市西区みなとみらい5）で4月16日より、アキルフィルム制作による「アキルフィルム秀作選オムニバスショートフィルム」の上映が行われている。

　アキルフィルムは、映画制作を志す監督や俳優志望者を支援する目的で設立された自主映画支援組織。主催者である安河内央之さんの「伝統的な映画制作方法を次世代へ継承したい」という志に基づき、これまで制作してきた27本のショートフィルムを全て35ミリで撮影するなどフィルムにこだわった映画制作を続けている。

　期間中は、竹中直人さん出演の夢を追う人々へのエールを描いた「夢」、娘が亡き母の代わりにまだ見ぬ父を待つ「20年後の約束」（宮本正樹監督）。忌野清志郎さんと佐藤江梨子さんが、喫茶店主のおしどり夫婦をほのぼのと演じる「u2」（竹中直人監督）など、全9作品のオムニバスショートフィルムを紹介する。

　4月19日には、アキルフィルム公開を記念し、俳優の竹中直人さんを迎えたトークイベントを実施。竹中さんは「大学生だった24才のとき、僕が（学生生活）最後に8ミリ映画を撮りたいと清志郎さんにお願いしたのが初めての出会い。清志郎さんとはよく映画の話をしていたからエピソードはたくさんある。出演をお願いするために、2人で女優の沢口靖子さんを口説きに渋谷まで行ったことも」と、出演依頼や撮影にまつわる清志郎さんとの思い出を静かに語り、監督作「サヨナラCOLOR」主題歌と清志郎さんの「いい事ばかりはありゃしない」「イマジン」の3曲をサプライズで披露し、会場を沸かせた。

　24日は、特別ライブとして、アーティストの「The BK Sound（湘南乃風DJ）」と「キヨサク（MONGOL800／The NO PROBLEM’s）」が来場し、今夏発表予定の清志朗さんの名曲「デイ･ドリーム・ビリーバー」を上映前に披露する。

　同シアター広報担当の高橋秀幸さんは「『u2』のエンディングでは、忌野清志郎さんの未発表曲『エリツィン』を聞くことができます。どうぞお見逃しなく」と話している。

　チケットは大人・学生1,000円、小人（3歳～中学生）800円、シニア800円。火曜定休。オムニバスショートプログラムは5月15日まで。詳細はブリリア ショートショート シアター公式WEBサイトより。