帆船日本丸・横浜みなと博物館(横浜市西区みなとみらい2、TEL 045-221-0280)で4月29日、「帆船日本丸公開25周年記念式典」が開催された。
帆船日本丸は全長97メートル、定員138人の元練習帆船。1930年に船員養成のために建造され、今年1月27日に進水80周年を迎えた。また、1985年に国指定重要文化財としてみなとみらい21地区、旧横浜船渠(せんきょ)1号ドックに係留され、現状保存をしながら往時の活動を解説してきた。船内の公開を始めてから4月28日で25周年を迎えた。
ボランティアスタッフ約100人がヤードに登り「ありがとう」と感謝を込めて3回チアリングする「登檣礼(とうしょうれい)」、帆船日本丸の29枚すべての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」、船首からマスト頂部、船尾を国際信号旗で飾る「満船飾(まんせんしょく)」を実施後、式典が行われた。
関連行事として、傘寿(さんじゅ)を迎えた帆船日本丸を紫色の装飾で「帆船日本丸進水80周年祝い飾り」を施すほか、船内では帆船日本丸の歩みを写真パネルのダイジェストで紹介する「帆船日本丸80年の航跡」が展示されている。
5月1~5日には「帆船日本丸80周年フェスティバル」を開催し、吹奏楽演奏会やハワイアン、タヒチアンダンス、フェイスペインティングのほか、工作教室やロープワーク教室など子どもから大人まで参加できるさまざまなイベントを行う。
帆船日本丸記念財団・JTB共同事業体広報担当の佐野裕美さんは「登檣礼は『海の日』の儀礼行事の際などに開催するめったに見られないイベント。かつて『太平洋の白鳥』と呼ばれた美しい帆船日本丸の姿をお楽しみください」と話している。
会場は日本丸メモリアルパーク。帆船日本丸・横浜みなと博物館の共通券=高校生以上600円、小・中学生・65歳以上300円。小学生未満無料。