三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)は6月5日より開園時間を延長し、幻想的なホタルが観賞できる「蛍の夕べ」を開催する。
「蛍の夕べ」は1999年にスタートして以来、毎年多くの観光客が訪れる初夏の恒例イベント。これまでは週末のみの開催だったが、今年は平日もあわせて開催する。期間中は、園内で羽化した源氏ボタルが淡い光を放ちながら織りなす幻想的な世界を楽しむことができ、「ホタルの観察コーナー」を5日間限定で設置する。
ホタルの観賞場所は外苑奥の小川周辺で、待春軒前の水流から寒霞橋奥の滝にかけてのエリア。現状では蛍の確認数はまだ少なく、羽化の状態が良い年は約50匹ほどが見られるという。
「ホタルの観察コーナー」は5日・6日・11日・12日・13日に設置。通常非公開の室町時代の古建築「旧燈明寺本堂(国指定重要文化財)」内部で、虫かごに入ったホタルを間近で鑑賞することができ、パネルや映像を通してホタルの生態に触れることができる。開催時間は18時30分~20時45分。
同時開催として、ハナショウブ圃3カ所をはじめ、旧燈明寺三重塔(国指定重要文化財)や鶴翔閣(横浜市指定有形文化財)の建造物のライトアップを実施する。
同園では6月6日まで、約100鉢のさつきを紹介する「さつき盆栽展」を開催している。
三溪園の広報担当の吉川利一さんは「大人向けの施設や催しが多いなか、『蛍の夕べ』は子どもから大人まで楽しめる人気のイベントです。ここ数年混雑することが多かったので、今年は開催日を増やしました。『観察コーナー』は週末のみの設置となりますが、のんびり散策を楽しみたいという方には平日がおすすめです」と話す。
イベント開催中の開園時間は9時~21時(入場は20時30分まで)。入園料は大人=500円、65歳以上=300円、小学生=200円。5日・6日・12日・13日(18時以降)は、JR根岸駅と同園最寄りの本牧市民公園バス停を結ぶ無料シャトルバスを運行する(雨天時は運休)。イベントは6月13日まで。