横浜市内でフランスをテーマに多彩なイベントを展開する「横浜フランス月間2010」が開幕した。
横浜フランス月間は2005年に、横浜美術館の「ルーブル展」と「フランスシネマ祭」の同時開催を機に中田宏前横浜市長の発案でスタート。第6回目を迎える今年は、横浜観光コンベンション・ビューローから創立20周年を迎える横浜日仏学院が主催を引き継ぎ、フランスの美術、音楽、料理、歴史に触れられる約40のイベントを官民一体で開催する。
オープニングセレモニーは6月3日のイベント「アペリティフの日」で行われ、式典には駐日フランス大使のフィリップ・フォールさん、横浜日仏学院院長のフィリップ・ラルーさん、林文子横浜市長、横浜ガストロノミ協議会の関係者らが出席。来場者はフレンチポップスコンサートやフレアーバーテンダーショーが行われるなか、横浜ガストロノミ協議会のシェフによる色鮮やかな料理やワイン、シャンパン、カクテルを楽しんだ。
横浜日仏学院院長のフィリップさんは開幕に向けて「日本で唯一のフランスの祭典です。横浜の地に誕生して20周年を迎える横浜日仏学院が、このイベントを主催しコーディネートすることができ光栄です」と喜びを表し、林市長は「フィリップ・ラルーさんには、横浜とフランスの友好関係に向けて、これまでも語学の普及とともに文化交流面でも多大なご尽力を賜っています。これからフランス文化に染まる横浜を存分に楽しんでほしい」と話した。
プログラムは、姉妹都市リヨンのシェフを招いたガストロノミックイベント「フィリップ・ゴヴロー・フェア」(6月4日~6日)、フランス人女性歌手ムーロンさんのシャンソンコンサート「Hymnes a l’Amour(愛の讃歌)」(6月6日)、コンテンポラリー・ダンス公演「横浜フランスダンスクロス」(6月20日)、「横浜フランスアニメーション映画祭」(6月26日~7月2日)、「ボルドー音楽祭」(7月3日~9日)ほか。
問い合わせは横浜日仏学院(TEL 045-201-1514)。開催は7月11日まで。
日仏学院はフランス政府の公式機関。語学学校、文化センター、情報発信基地の要素をもつ「日本の中のフランス」として、美術館やギャラリー、近隣のレストラン、大学などをパートナーに、展覧会や講演会、映画の上映、ワインセミナー、料理教室などさまざまなイベントを内外で開催。横浜日仏学院(横浜市中区尾上町5)の語学学校では、20人の教師が60のクラスで授業を行っている。