みなとみらい33街区に6月1日、大型複合オフィスビル「みなとみらいセンタービル」(横浜市西区みなとみらい3)が開業した。
同ビルは、オリックス不動産(東京都港区)、大和ハウス工業(大阪市)、ケン・コーポレーション(東京都港区)の3社が共同で開発を進めてきたもの。建物は地下2階・地上21階で、敷地面積は約10,131平方メートル、高さは約100メートル。1階から3階を商業フロアとし、4階から21階がオフィスフロアを想定。地下部分は駐車場などで、地下1階部分でみなとみらい線・みなとみらい駅と直結している。
また、同ビルは建物の環境性能を評価する「CASBEE横浜認証制度」で、最高位となるSランクの認証を取得。太陽光を自動追尾し、天光の集光装置(ミラー)を用いて自然光を吹き抜けの床面まで届けることで照明電力の節約を図れることや、ヒートアイランド対策として屋上や敷地内を緑化しての敷地外への熱的な影響低減、植物への散水に雨水を利用していることなどが評価の対象となった。
6月2日には事業者である3社や施工者の大成建設(東京都新宿区)の関係者、テナント入居者らが出席しての式典が行われ、それぞれの代表者らによる挨拶や内覧などが行われた。
オリックス不動産の広報担当者・中村馨さんは「当ビルの特徴ではCASBEE横浜でSランクを取得致しました環境への配慮がございます。施設内設備に加え、エントランス前には約800坪のリビングガーデンもあり、ヒートアイランド防止に寄与しています。また、みなとみらい駅直結による利便性も、天候に左右されないアクセス環境の良さにつながっています」と話す。
現在、オフィスフロアの7~8割で入居テナントが内定しており、近隣に研究・開発拠点「R&Dスクエア」を持つ富士ゼロックス(東京都港区)などがフロアを貸借する予定。商業部分の稼働率は5割ほどで、今後飲食店や小売店などが順次オープンする。