「横浜市歌で盆踊り実行委員会」は10日、横浜市庁舎市長室で、先月末に完成した「Bon Dance 横浜市歌 よこはまアラメヤ音頭」のCDを林文子市長に贈呈した。
同実行委員会は、市内3商店街(伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合、吉田町名店街会、野毛商店街協同組合)が発起団体となり、3月3日に設立された。世代を問わず市民に親しまれてきた横浜市歌を音頭にして、祭りやイベントで踊ってもらうことを通じて、地域の絆(きずな)を深めていくことを目的に、市内のアーティスト・市民らとともに、横浜市歌を「音頭」にするための活動を展開してきた。
制作・編曲は、パフォーマーで「現代音頭作曲家」の山中カメラさん、「羞恥心」などヘキサゴンファミリーのアレンジャーとして活動するほか、都筑区でNPO法人I LOVEつづきのメンバーとしてまちづくりに取り組んでいる岩室晶子さん、ギタリストの本田清巳さんらが関わった。
振付は、山中カメラさんが、野毛で活躍する舞踊家でもあるノーエ節保存会の片山浪師匠やダンス教室を主宰する松井ゆきみさんらの協力のもと考案。子どもから大人まで楽しく踊れる内容に仕上げた。
ジャケットは、横浜を中心に活動を続けるアーティストのロコ・サトシさんが手掛け、今回のジャケット画作成に伴い、ロコさんのオリジナルキャラクターとなる「アラメちゃん」、「ちびアラメ」も誕生。
レコーディングにも参加した林文子市長は、額装されたCDを見て「横浜市役所でも永久保存したいですね」と話した。
横浜市歌は、1909年7月1日の「横浜開港50年記念大祝賀会式典」で発表され、昨年で制定100周年。森鴎外が作詞した。1966年に横浜市歌普及委員会が設置され、現在も市立小中学校で歌唱指導がある。学校行事や市の式典などで歌われる場面も多く、世代を問わず市民に親しまれてきた。
発起人代表の藤澤智晴委員長は「伊勢佐木、野毛、吉田町は近所ではあったが、今まで一緒に何かをやろうということがなかった。今回のプロジェクトで、行政任せではなく、市民から発信する重要性を知った。横浜にはいろいろな魅力がたくさんある。市歌もそのひとつで、市民の宝だと思う。身近にあるものを大切にしていくことが大事」と語る。
同プロジェクトは伊勢佐木モール「伊勢佐木町ブルース歌碑」前(中区伊勢佐木4)で6月24日(15時~)、振り付け伝達講習会を実施。6月27日(15時~)には急な坂スタジオ(西区老松町26)で「山中カメラのBON-DANCE大会」を行う予定。