三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で6月17日、横浜市長が地域で活躍する団体やグループと意見交換を行う「第3回 ぬくもりトーク」が開催された。
ぬくもりトークは、地域で活躍する団体やグループの活動場所を市長が直接訪問、または市長が横浜市の施設などに団体を招き、活動の参加や活動報告を通して、その場の意見や提案を市政に生かしていく事業。
今回は、林文子横浜市長が、一般社団法人「YOKOHAMA GOODS 001(ヨコハマグッズ ゼロゼロワン)」(中区住吉町1)代表理事の鈴木信晴さんほか会員を三溪園の鶴翔閣(横浜市指定有形文化財)に招き、これまでに認定した商品「ヨコハマ・グッズ 横濱001」の紹介や意見交換を行った。
「YOKOHAMA GOODS 001」は、1989年の市制100周年に、地域ブランドとしての横浜ブランドを育てるために「ヨコハマ・グッズ振興協議会」として設立。創設20周年を機に、昨年一般社団法人になった。作り手、売り手、行政がパートナーシップの下、これまで13回(近年は2年に一度)の認定審査会を実施し、横浜のものづくり精神あふれる商品を「ヨコハマ・グッズ 横濱001」として認定してきた。2008年は163品目を認定している。認定商品は広報活動を行うほか、市内8カ所のヨコハマ・グッズショップでの販売、イベント・コンベンションや新横浜観光案内所でのPRを行っている。
横浜観光コンベンション・ビューロー前理事長の石坂浩二さんが選んだヨコハマ・グッズ「石坂浩二賞」(第13期 受賞作品)は、発売以来変わらないレシピで作られる一口サイズの「昔ながらのシウマイ」(崎陽軒)、横浜のシンボル横浜三塔をモチーフにしたスティックケーキ「横浜三塔物語」(三陽物産)、ラベルに「ペリー提督横浜上陸の図」が描かれた「横浜アートラベルワイン」(メルシャン)ほか。
「横浜のブランドづくりについて」をテーマにした意見交換では、「市民にも来訪者にも愛され、横浜のクラフツマンシップあふれる商品」「横浜発祥」「歴史」「販売拡大」「シティセールス」などをキーワードにした多数の意見が寄せられた。
林市長は「良い物を提供するヨコハマ・グッズの認定事業は消費者にも貢献していると感じる。これだけの商品があれば横浜のシティセールスにつながる。横浜市が積極的にシティセールスを行い、ヨコハマ・グッズを多くの消費者に知ってもらえるよう進めていきたい」と語り、横浜のブランディングの事業の一環としてYOKOHAMA GOODS 001の事業に前向きに取り組む姿勢を示した。
YOKOHAMA GOODS 001は、11月のAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に向けAPECプロジェクトを立ち上げ、横浜市の来訪者を対象にキャッチフレーズ「横浜の素敵な思い出を持ちかえっていただこう」を掲げて活動している。現在、上海万博で7月4日まで開催中の横浜のプロモーションイベント「横浜ウィーク2010」に参加し、上海市内で「横浜ブランド展」を開催している。