山手地区の横浜山手西洋館(横浜市中区山手町72)は7月と8月、開館時間を1時間延長して「夏の宵のコンサート2010」を開催する。
クラシックやジャズ、日本歌曲、バロック、邦楽など、多彩な音楽に触れられるイベントで、会期中は週末を中心に計37回、ピアノやヴァイオリン、フルート、古楽器などを利用した無料コンサートが開かれる。ボランティアと同西洋館の共同企画で、主催は横浜市緑の協会。今年で5回目を迎える。
会場は、かつて外国人向けの共同住宅であった「山手234番館」、建築家J.H.モーガン設計の「ベーリック・ホール」、スパニッシュスタイルの「山手111番館」など、横浜市認定歴史的建造物、国指定重要文化財、横浜市指定文化財として保存されている西洋館7館。
コンサートは、幼児から大人まで楽しめる「ピアノ・歌(ノルウェーの子供の歌)」(7月7日、イギリス館)、3人の若手女性グループ「CoCoRi」によるエンジェルハープ演奏(7月17日、山手234番館)、水岡のぶゆきグループのジャズ演奏(7月19日、エリスマン邸)、アンサンブル山手バロッコの「古楽器」(8月1日、山手234番館)、Nico(ニコ)のフラメンコギター(8月8日、ベーリック・ホール)、室井三紀の琵琶弾き語り(8月22日、山手111番館)ほか。
横浜市緑の協会、広報担当の山中一繁さんは「夏の風物詩になった山手西洋館の『夏の宵のコンサート』。音楽と西洋館の素敵な空間で夕涼みはいかがですか」と話す。
開館時間は9時30分~18時(7月、8月)。コンサートはいずれも16時より、入場無料。開催期間は7月3日~8月29日。問い合わせは山手111番館(045-623-2957)まで。