横浜市は今年11月から始まるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議の横浜開催に向けて、「笑顔でおもてなしプロジェクト~WELCOME APEC~」を実施する。プロジェクトは7月19日の赤レンガ倉庫1号館で行われるワークショップを皮切りに、市内各所で市民の「笑顔」の写真を撮影し、おもてなしの気持ちを表現した作品を完成させる。
制作するのは「フォトモザイク」と「ウェルカムボード」。「フォトモザイク」は多数の小さな写真を組み合わせて、一枚の大きな絵として表現する技法のこと。市民の笑顔の写真を撮影し、APECに参加する21の国・地域の景勝地をテーマにした作品を制作する。「ウェルカムボード」は「未来の横浜を表すロゴマーク」が描かれた台紙に市民が色を塗り、それを貼り合わせて歓迎の文字を形成し、組み合わせて制作する。
完成された作品は、赤レンガ倉庫で開催するAPEC横浜開催記念イベント(9月28日~10月3日)での展示や、APEC横浜開催期間中(11月7日~11月14日)の会議関係者に向けた展示などで披露される予定。
ワークショップの会場は、赤レンガ倉庫1号館(7月19日12時~17時)、パシフィコ横浜「サマーコンファレンス2010」内(7月24日10時~18時、25日10時~12時)、日本丸メモリアルパーク(8月14日11時~16時)など。
横浜市APEC開催推進課担当の北村尚美さんは「APECの会議自体に市民の皆様が直接参加する機会はほとんどありませんが、この『笑顔でおもてなしプロジェクト』を通じて、市民の皆様の『おもてなし』の気持ちを各国から迎える会議関係者の皆様にお伝えすることができる企画となっています。たくさんの市民の皆様の素晴らしい『笑顔』で来賓の方々をお迎えしたいと思っています。事前申込は不要ですので、当日、直接会場までお越しください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。また、ワークショップにご来場できない場合でも、携帯電話から本プロジェクトに参加できますので、ぜひご参加ください」と話す。
APECは、アジア太平洋地域の持続可能な成長を目的とし、域内21の国・地域が参加する経済フォーラム。11月7日から14日にパシフィコ横浜で開催され、7日・8日が実務者会合、10日・11日が閣僚会議、13日・14日が首脳会議の予定。今回の横浜開催で国内外からおよそ8,000人が横浜を訪れる予定。浜銀総合研究所の調査によると市内への経済波及効果は539~637億円、雇用発生数は5,257~6,271人と推計されている。