桜木町のダイニングバー「無頼船(ぶらいせん)」(横浜市中区野毛町1、TEL 045-241-2122)で7月30日、講談師の宝井琴柑(たからいきんかん)さんによる勉強会「きんかんよみ 無頼船亭」が開催される。
講談とは日本の伝統芸能のひとつで、演者が釈台(小さな机)の前に座り、張り扇でそれを叩いて調子を取りながら、軍記物や政談といった読み物を読み上げる。
宝井さんは横浜市生まれ、山形大学人文学部卒業。2006年4月、宝井琴星に入門後、講談協会で4年間の前座修行を終え、今年6月1日に「二ッ目」に昇進した。「剣豪 塚原ト伝シリーズ」「三方ヶ原軍記」「山内一豊の妻」「那須与一 扇の的」「弁慶と牛若丸」「寛永三馬術」などの古典講談のほか、琴柑・作「鞍馬天狗と牛若丸」「横浜のヘボン博士」などの創作、改作も行っている。
今回の勉強会は室井さんの「二ツ目」昇進を記念した企画で、記念講談会(6月~9月)の一環として開催。講談の幅広さや琴柑の「清」と「濁」を表現するために、「表の琴柑」と「裏の琴柑」を披露する。「きんかんよみ」は飲食店で行う講談のひとつで、路地裏、裏道、わき道の「裏の琴柑」がコンセプト。講談の内容は、当日のお店や客層の雰囲気に合わせて決めるという。
宝井さんは「講談の敷居を低くしたい。大きいホールでの講談もいいが、今回勉強させていただくような、飲食店での講談も独特の雰囲気があってとてもいい刺激になる」と話す。
開演は19時。入場料は1,300円。予約は「無頼船」(TEL 045-241-2122)まで。