横浜のオリジナルグッズを展開する「エクスポート」(横浜市中区海岸通4)は7月17日より、日本初の国産石鹸(せっけん)を復刻した「磯右ヱ門SAVON」を販売している。
国産石鹸第1号が発売されたのは1873年。横浜の実業家・堤磯右衛門(つつみいそえもん)が日本で最初に石鹸製造に成功したと言われている。横浜開港資料館(中区日本大通3)にはかつての石鹸の金型が保管されており、今回、同館と堤磯右衛門から数えて5代目の子孫・堤真和さんの協力のもと、当時の金型から型をとった石鹸が復刻した。
「磯右ヱ門SAVON」は、当時の美しいレリーフまで忠実に再現した商品で、遠い昔の「母の移り香」をイメージさせるやさしい香りに仕上がっている。1892創業の石鹸メーカー「玉の肌石鹸」(東京都墨田区)の昔ながらの「本釜焚き」という製法により丁寧に作られており、しっとり感を出すために「はちみつ」が少し加えられている。
パッケージラベルは、堤家が所蔵している当時のラベルをそのままデザイン。レトロモダンな3種類の小箱(赤ラベル、黄ラベル、緑ラベル)を提供する。価格は1個 630円(標準重量80グラム)、3個セット1,890円(中身は全て同じ)。
担当するNDCグラフィックスの田中あづささんは「この石鹸には、昔の人の知恵や工夫、情熱が込められています。多くの人のご協力でよみがえった石鹸を、当時の文化とともに全国に発信していきたいと思っています。今ではあまり見ることのできない美しいレリーフと、母の移り香をイメージさせる懐かしい香りを、ゆっくりお楽しみいただければ」と話す。
販売は、タワーショップ(ランドマークタワー69階展望フロア)、赤レンガ デポ(赤レンガ倉庫1号館1階)、エクスポート(横浜港大さん橋国際客船ターミナル内)、エムエムみやげ(MM線みなとみらい駅改札前)、神奈川県立歴史博物館、マリンタワーショップ(マリンタワー2階)、オンラインショップ「メイドインヨコハマ」など。問い合わせはエクスポート(TEL 045-224-4785)まで。