横浜中華街の諸国漫遊食堂「NeNeCaFe(ネネカフェ)」(横浜市中区山下町80)で、旅写真家・高橋良行さんの個展「SMILE TRIBE'S OASIS」が開かれている。
会期中は2階のカフェ空間「諸国漫遊食堂」に、高橋さんが旅先のアジア各地で出会った子どもや大人の笑顔、素朴でどこか味のある町の風景の写真などを展示する。
作品は、ミャンマー、キルギスタン、イエメン、アラブ首長国連邦、インド、スリランカ、ネパール、ラオス、ベトナム、タイ、カンボジアなどで撮影した写真100枚。
高橋さんが「旅」に出かけるようになったのは30歳の頃。会社だけの生活に不満を感じ、以前からあこがれていた「写真家」を目指し海外に出たという。
「写真で有名になるために旅に出た。はじめて見る世界は、想像とは異なり、だまされたりするなど散々な思いをたくさんした。もう海外なんて行きたくない。そう思った事は数え切れないくらいありました」と、高橋さんは振り返る。
同展を記念して8月7日、DJや作家として幅広く活躍している横浜出身の旅人、ロバート・ハリスさんを迎えてトークライブを実施する(チケットの受付は終了)。
高橋さんは「旅先ではいろいろなことが起きますが、振り返ればいつもたくさんの笑顔に助けられたのを思い出します。その笑顔があるからこそ、また次の旅へと旅立つのかもしれません。今回の展示は、そんな、いつも助けてもらった笑顔の写真です。たくさんの笑顔を見ていただいて、旅先で僕が感じたように、ふんわりと心が温かくなっていただけたらと思います」と話す。
ネネカフェの営業時間は11時~23時。平日17時~19時のハッピーアワーは「one for one」と名付け、アルコールドリンク(600円以下)の2杯目サービスを行っている。同展開催中はカフェで作品のポストカードを販売(1枚150円)。写真展は8月8日まで。
高橋さんは2006年、キャパネットワーク写真グランプリ2006で「キャパネットワーク優秀賞」を受賞。ソーシャル・ネットワーキングサービスmixi「旅と写真といい話」コミュニティの管理人を務める。現在はアジアを中心に「人」をテーマにして笑顔を撮り続ける傍ら、ラジオ出演、雑誌や新聞の連載などを行っている。