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飲食店で水に寄付「TAP PROJECT」-今年は神奈川全体で開催

9月2日に行われた記者発表の様子

9月2日に行われた記者発表の様子

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 飲食店のテーブルで提供される水に対して寄付を募り、清潔で安全な水を世界の子どもに届けるプロジェクト「TAP KANAGAWA(タップ カナガワ)」が、9月18日から10月4日まで行われる。

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 同プロジェクトは、日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会と日本ユニセフ協会、横浜市水道局により実施されるもの。昨年は横浜青年会議所と水道局が「TAP YOKOHAMA」を実施しており、今年は県内全ての青年会議所の協力を得ることで、神奈川全体に範囲を広げて開催する。

 今回は、趣旨に賛同する県内のホテルやカフェ、レストランなど約600店舗が参加予定。期間中、店内で水とともにテーブル上にプロジェクトを説明するカードを置くことで、来店客に任意の額の寄付を呼びかける。

 集められた寄付金は、ユニセフを通じ、アフリカ・マダガスカルの水と衛生状況の改善に活用される。同国では約半数の世帯しか清潔で安全な水が利用できず、トイレが利用できる世帯も10%台。不衛生な水と環境の悪さが原因で、子どもたちの半数以上が水に関する病気にかかっているという。

 昨年に開催された「TAP YOKOHAMA」では約435万円の寄付が集まり、国内各都市で実施されたTAP PROJECT全体での寄付金額は約1,306万円。これにより、マダガスカルの小学校に手押しポンプ式の井戸14基やトイレ64基を設置した実績がある。

 9月2日にヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル(横浜市西区)で行われた記者発表では、日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会会長の高橋幸一さんや日本ユニセフ協会専務理事の早水研さん、横浜市の林文子市長、マダガスカル駐日大使館特命全権大使のジミー・ラミアンジソンさんらが出席。プロジェクトの趣旨説明に加え、サッカーJリーグチーム・湘南ベルマーレの坂本紘司選手や県内Jリーグ4チームのマスコットらによる募金実演のデモンストレーションなども行われた。

 日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会会長の高橋幸一さんは「TAP KANAGAWAは、世界中で約9億人が汚れた不衛生な水しか飲むことができない現在において、近代水道発祥の地であり、水に恵まれた神奈川から寄付を募り、ユニセフを通じてマダカスカルにおける事業に活用するというものです。このプロジェクトを通じ、市民の皆さんに自分たちの恵まれた環境と水の大切さを意識してもらい、行政サービスとして実施している水道事業の意義についても考えていただく機会にもなればと考えています」と話す。

 TAP PROJECTは2007年にニューヨークで始まり、翌年は全米46州やカナダにも拡大。昨年にはニュージーランドやフィンランド、東京、横浜でも開催され、今年3月には東京・名古屋・関西で開催された。今回のプロジェクト参加店舗一覧は、TAP KANAGAWAのホームページから閲覧可能。

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