京浜急行「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオや、近隣の店舗、店舗を改装したアトリエなど、黄金町エリア全体を使ったアートイベント「黄金町バザール2010」が9月10日、開幕した。
「黄金町バザール」は、黄金町、初音町、日ノ出町エリアで、住民、警察、行政、企業、大学らが連携し、街の再生を図るまちづくりとアートのイベントで2008年にスタート。会期中の土日を中心にイベント、ワークショップ、展示、まち歩きツアーなどを行う。
開催にあわせて、昭和20年代に建てられ、使われていなかった古い旅館を改装して観光名所にする建築プロジェクトにより「日ノ出竜宮」がオープン。今後は、カフェ、地域活動、ギャラリーなどとして活用する。
会期中は、台湾のアーティストや国内外で活躍する日本人アーティストら8組、お茶屋などのショップ3組、吉祥寺の「Art Center Ongoing」のプロジェクトといったゲストアーティスト・ショップの展開のほか、シドニーで活動するルーベン・キーハンさんをゲストキュレーターに迎え、黄金町で活動するアーティストとともに開催する企画展などのアート作品の展示や、ワークショップ、ライブなどの多彩なプログラムを展開する。
同企画事務局の岩崎美冴さんは「2010年9月、黄金町は、アートと建築とカフェとショップが一気に拡大し、コミュニティとアートがひとつになって『観光とアート』のまちを目指す。新しいまちと古いまちが入り混じった黄金町の魅力を回遊して楽しむことが2010年のテーマ。アーティストが開発した商品や地域ブランドを集めた期間限定の物産店もオープンするので、多くの方に参加してほしい」と話す。
開催時間は11時~19時(一部会場を除く)、10月11日まで。会場は京浜急行の日ノ出町駅~黄金町駅の高架下スタジオや近隣の店舗など30カ所以上。観覧無料(公演など一部有料)。
イベントを主催するNPO法人黄金町エリアマネジメントセンター」(横浜市中区日ノ出町2、TEL 045-261-5467)は、2008年の「黄金町バザール」閉幕後に、アートによるまちづくりを推進する活動の母体として設立され、地域の施設をアトリエやスタジオ、店舗として貸し出している。現在は地域の15施設で、アーティスト、建築家、演劇団体、小説家、店舗などが活動している。