横浜市環境創造局と横浜市緑の協会は10月11日、新都市ホール(横浜市西区高島2)で「生物多様性シンポジウム」を開催する。
イベントは、今月11日から名古屋で開催される「COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)」を機会に、楽しみながら生物多様性について学んでもらおうと市が企画。身近な話題をきっかけに市民一人ひとりができることについて考え、取り組んでいくことをねらいとしている。金沢動物園で9月に行った生物多様性をテーマとするイベント「よこはまいきものカーニバル」の第二弾として開催される。
シンポジウムでは、お天気キャスターとして知られ、環境省の主催する「地球いきもの応援団」にも参加している森田正光さんが講演を実施。「気候変動と生物多様性」をテーマに、両者の関連性や生物多様性の今についてトークイベントを行う。
そのほか、会場では環境映像専門のインターネットTV局「Green TV
Japan」による生物多様性に関連した映像の上映も実施。来場者とのやり取りのなかで、生物多様性に気軽に取り組めるアクションを提案する時間も予定されている。
横浜市環境創造局の担当者・許田重治さんは「生物多様性の意味や意義を一言で表すのは難しいことですが、それが失われることで、ゆくゆくは我々の命すらをも脅かすことにつながりかねません。今回は、お天気という普段の生活の話題から身近な自然や生物について考え、そのことを理解するきっかけにしていただければ」と話す。
開催時間は13時~14時30分(12時30分開場)。入場無料。定員500人、申し込みは10月6日までに代表者の連絡先と来場者全員の氏名を郵送か電話、FAX、メールで環境創造局に連絡。定員に満たない場合は当日も入場を受け付ける。
横浜市は、COP10の開催を機に「生物多様性行動『実践』都市」の方針を打ち出し、今年度からさまざまな取り組みを実施している。その一環として行われた生物多様性キャッチフレーズの募集には、735点の作品が寄せられ、「ハマが好きだから守ろう いのちのゆりかご 森 川 海」が最優秀作品に選ばれた。
また、9月18日から20日にかけて金沢動物園で行われた「よこはまいきものカーニバル第1弾『金沢動物園カーニバル』」では、子どもから大人までが生物多様性を楽しみながら学ぶさまざまな体験型プログラムを提供。展示やミニシンポジウムなどの催しも行われ、3日間で7,000人以上が同園を訪れたという。