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横浜トリエンナーレ、アーティスティック・ディレクターに三木あき子さん

「横浜トリエンナーレ2011」アーティスティック・ディレクターに就任した三木あき子さん(パレ・ド・トーキョー チーフ・キュレーター)/ MIKI Akiko(Palais de Tokyo)

「横浜トリエンナーレ2011」アーティスティック・ディレクターに就任した三木あき子さん(パレ・ド・トーキョー チーフ・キュレーター)/ MIKI Akiko(Palais de Tokyo)

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で10月1日に行われた「横浜トリエンナーレ2011 第1回記者会見」で、横浜トリエンナーレ2011のアーティスティック・ディレクターが発表された。

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 横浜トリエンナーレは、2001年にスタートした3年おきに開催される現代美術の国際展覧会。第4回展となる横浜トリエンナーレ2011は、横浜美術館(西区みなとみらい3)と日本郵船海岸通倉庫「BankART Studio NYK」(中区海岸通3)の2会場を中心に、2011年8月6日~11月6日に開催する。

 アーティスティック・ディレクターに就任したのは、パリにあるアートセンター「パレ・ド・トーキョー」チーフ・キュレーターの三木あき子さん。記者会見では、アーティスティック・ディレクター・ステートメント「世界をどこまで知ることが出来るか」が発表された。

 三木さんは、米国ワシントン大学美術史科卒業、パリ第四ソルボンヌ大学美術史科修士課程終了。インディペンデント・キュレーター、電通アートプロジェクト共同ディレクターなどを経て、2000年より現職。「第46回ヴェネチア・ビエンナーレ:トランスカルチャー展」(1995年)、「不易流行:中国現代美術と身の周りの眼差し」展(1997年)、「荒木経惟:Self, Life, Death」展(2005-6年)、「直島:アートと建築のアーキペラゴ」展(2009年)など、多くの企画展を手掛ける。アジア・パシフィック・トリエンナーレ、リヨン・ビエンナーレなどの国際展での経験も豊富。

 三木さんは「『われわれは、世界をどこまで知ることが出来るのか』という問いのもと、科学や理性では解き明かせない『人間の知りたい、知ろうとする領域』に言及した作品に注目したい。イマジネーションを喚起させるような、さまざまな時代、分野の作品を紹介していく予定。美術館だからこそ可能な、古今東西の歴史的作品や横浜美術館の所蔵品も一部展示の中に含みたい」とコメント。

 現在は準備の初期段階のため、タイトルや作家を含めた具体的な企画内容は、後日発表する予定。

 総合ディレクターの逢坂恵理子さん(横浜美術館館長)は、「横浜トリエンナーレ2011からは、運営の主軸が、第1回以来中核を担ってきた独立行政法人国際交流基金から横浜市に移り、横浜美術館が主会場として深くかかわることになった。横浜トリエンナーレは10年という節目を迎え、大きな変化の時期。今回は夏休みの時期に開催するので、親子連れや学生さんにもたくさん足を運んでほしい。横浜の歴史的な魅力を生かし、横浜ならではの都市を中心とした展覧会ができるのではないかと思う。創造都市横浜にふさわしいスケールと内容を吟味し、アジアをはじめとする国際的なネットワークを図りながら、継続可能なトリエンナーレを構築したい」と話した。

 横浜トリエンナーレは、2001年にスタートした現代美術の国際展覧会。第2回展は2005年開催。第3回展は2008年に開催され、世界25カ国・地域から72人の作家が参加し、2008年9月13日~11月30日の79日間の会期中に30万人以上が来場した。

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