消費者投票による世界的なレストラン評価ガイド「ザガットサーベイ 東京のレストラン including 横浜2011」が10月25日に発刊した。
ザガット日本語版の発行元は、賃貸・不動産情報を提供する「CHINTAI」(東京都港区)。一般消費者の投票結果により選ばれたレストランの評価、ランキング、インデックス、地図が掲載されている。
今回、ザガットサーベイと横浜市は連携して投票参加促進を図り、2011年版の横浜エリア掲載店舗数を既存(2010年版)の68件から3倍程度増やすことを目指す「ザガットY151(横浜3倍)プロジェクト」に取り組んできた。
今年の4月29日~6月13日に実施した専用サイトのオンライン投票には、6,028人が参加(横浜エリアへの投票参加数は1,516人:全体の約25%)。インターネットの投票サイト上に掲載されているリストから過去1年間に実際に利用した店舗を選択し、「料理」「内装」「サービス」の3項目について4段階評価を実施。掲載店は投票の多い店を中心に選び、その結果、掲載店は計1,328店。うち横浜エリアは128店で前年比の1.9倍に増えた。掲載店での平均消費コストは8,797円。
2011年度版の価格は1,785円(328ページ)。市内の書店などで販売する。
「CHINTAI」のZAGAT事業室、編集チームマネージャーの佐野嘉彦さんは「ZAGATでは2008年より横浜エリアの掲載をスタート。消費者投票による情報をもとに作られる評価ガイドですので、横浜市民の参加がもっと必要であると考え、今版では正式に横浜市に後援をいただき、ネット投票で多くの票を集め、掲載店数を倍増させることができました。これからボリュームをさらに増やしてゆくことで、横浜独自のカラーが生まれ、お店の特徴性がよりクリアになっていくはず。ゆくゆくはザガットの横浜版を目指したい」と話す。
「ザガットサーベイ」は1979年にアメリカ・ニューヨークで誕生。実際に施設を利用した消費者の投票を統計処理して評価を掲載するため「最も信頼性の高いレジャーガイド」として知られ、現在、全米を中心に、ロンドン、パリ、トロント、北京など世界89都市をカバーしている。
「CHINTAI」は、1999年のレストランサーベイ(調査)の実施以来、「東京のレストラン」10版、「大阪・神戸・京都のレストラン」6版を刊行。昨年刊行された「長野レストラン&ホテル」には、新たな試みとして評価対象に宿泊施設が加わっている。