横浜市歌で盆踊り実行委員会は11月12日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル・大さん橋ホール(横浜市中区海岸通1)で開催される「APEC JAPAN 2010 in 横浜 CEOサミット ビジネスリーダー交流会」で、「Bon Dance 横浜市歌 よこはまアラメヤ音頭」を披露する。
横浜市歌で盆踊り実行委員会は、今年3月に市内3商店街(伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合、吉田町名店街会、野毛商店街協同組合)が発起団体となり設立。よこはまアラメヤ音頭は「横浜市歌」を盆踊りのために「音頭」にアレンジした楽曲で、世代を問わず市民に親しまれてきた横浜市歌を音頭にして、祭りやイベントで踊ってもらうことを通じて、地域の絆(きずな)を深めていくことを目的に作られた。
ビジネスリーダー交流会には、日本や各国経済界の代表らが出席。会場には横浜のPRブースが設けられ、アトラクションのひとつとして、よこはまアラメヤ音頭が発表される。当日はやぐらが組まれた会場で、和太鼓の演奏にあわせて着物や浴衣姿の市民36人が踊る予定。
楽曲は、横浜らしい大桟橋の汽笛の音で始まり、和太鼓・三味線・二胡・ブラス・ギター・尺八・鍵盤ハーモニカ・銅鑼(ドラ)などの楽器とともに、ミュージシャンや市民、子どもたちによる演奏とコーラス、かけ声でにぎやかに構成。振付には、横浜の開港から震災・戦災、復興と現代の都市発展まで、横浜の歴史物語が描かれ、「ヨ・コ・ハ・マ」の手旗信号からスタート。子どもから大人まで楽しく踊れる内容になっている。
録音には林文子横浜市長をはじめ、横浜にゆかりのある遠峰あこさん、白井貴子さん、松本梨香さん、中村裕介さんなどのミュージシャンや、中区本町小学校の児童らが参加した。
「横浜市歌で盆踊り実行委員会」の藤澤智晴委員長は「APECの警備で町は緊張状態にあるが、私たちの役割は、お客様を笑顔で迎え、リラックスして横浜を楽しんでいただくこと。本番ではアラメヤ音頭を通じて、ゆったりと日本の文化、横浜の良さを感じていただきたい。APEC終了後も、『横浜の盆踊り』と言われるよう継続して広めてゆければ」と話す。
アラメヤ音頭の制作・編曲は、パフォーマーで「現代音頭作曲家」の山中カメラさん、「羞恥心」などヘキサゴンファミリーのアレンジャーとして活動するほか、都筑区で NPO法人I LOVEつづきのメンバーとしてまちづくりに取り組んでいる岩室晶子さん、ギタリストの本田清巳さんらが関わった。振付は、山中カメラさんが、野毛で活躍する舞踊家でもあるノーエ節保存会の片山浪師匠やダンス教室を主宰する松井ゆきみさんらの協力のもと考案。
11月20日には、横浜にぎわい座で、「よこはまアラメヤ音頭」の今後の普及と地域活性化に向けた、「よこはまアラメヤ音頭の会(仮称)」設立記念シンポジウムを実施。事例報告とともに、基調講演「民族文化としての盆踊りの魅力と可能性」(神奈川大学外国語学部 国際文化交流科 小熊誠教授)、パネルディスカッション「盆踊りから始まる地域活性化とコミュニティーの再生」、盆踊り大会などを行う。参加費は500円、定員100人程度。申込締切は11月17日。問合せは野毛Hana*Hana内 よこはまアラメヤ音頭の会 事務局(TEL 045-325-8123)まで。