「キヤノン・キャッツ・シアター」(横浜市西区高島1)で上映中の劇団四季ミュージカル「キャッツ」横浜公演が11月11日、開幕1周年を迎えた。
劇団四季は昨年11月11日、みなとみらい21地区にロングラン公演専門シアター「キヤノン・キャッツ・シアター」を新設。横浜の公演回数は374回、入場者数は36万人(11月11日時点概数)。
「キャッツ」は、ノーベル賞作家T.S.エリオット(1888~1965)の猫詩集を元に、作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーや演出家トレバー・ナンによって作られたミュージカルで、「都会の片隅のゴミ捨て場」で個性豊かな猫たちが一夜限りの舞踏会を繰り広げるというストーリー。1981年のロンドンでの開幕以来、世界36カ国で上演されている。
11日に行われた公演(13時30分開演)のカーテンコールには多くのキャッツ・ファンが集まり、舞台に「YOKOHAMA」「CATS」「1周年」の文字を掲げた出演キャストたちが登場。マジック猫 ミストフェリーズ役の松島勇気さんが、「ここ横浜で『キャッツ』は多くのお客様と出会い、たくさんの思い出ができました。これからも1日でも長く公演が続けられるよう、精一杯舞台を務めてまいります。今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます」とファンへ感謝を伝え、会場は温かい拍手に包まれた。
劇団四季は「キャッツ」の横浜公演の延長を決定し、追加公演分のチケットを11月21日10時より一般発売開始する。延長公演期間は2011年2月2日~4月3日。2011年1月30日までの公演分は現在発売中。問合せは劇団四季 東京公演本部(TEL 03-5776-6730)まで。
「キャッツ」の日本初演は1983年・東京 西新宿。以来27年間、計9都市(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、静岡、広島、仙台、横浜)で延べ17公演を実施。総公演回数は7,600回以上、総入場者数は770万人以上。今年4月25日の横浜公演時に日本公演回数が通算7,486回に到達し、ブロードウェイのロングラン記録を上回った。
劇団四季ミュージカル「キャッツ」のメンバーは昨年10月、横浜市が推進するごみの削減計画「G30」の広報大使に任命された。横浜の観光名所、文化発信の拠点としての活動が認められ、今年1月にインターネットで行える納税システム「e-Tax」確定申告体験、11月には、年賀はがきの発売を記念した横浜中央郵便局の1日郵便局長に就任するなど多方面で活躍。神奈川県や横浜市、横浜F・マリノス、崎陽軒など地元機関とのコラボレーション企画も展開している。