横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)は、オグロワラビーの赤ちゃんの姿を一般公開している。
同園は現在、11頭(オス4頭、メス4頭、性別不明3頭)のオグロワラビーを飼育。今回3頭のオグロワラビーが繁殖し、園内では、3頭の母親「ルパ」「フウ」「ムツコ」の袋から顔を出している赤ちゃんの姿を見ることができる。赤ちゃん3頭(No.71、No.72、No.73)の愛称は未定。
オグロワラビーの誕生日は、赤ちゃんが初めて母親の育児嚢(いくじのう)から出て、地面に足がつく「着地日」で、No.71は9月1日、No.72は10月28日に初着地。現在は袋から出て元気に走り回っている。母親「ムツコ」の袋で過ごすNo.73の着地はまだ確認されておらず、誕生日はこれからだという。
オグロワラビーは有袋目カンガルー科、生息地はオーストラリア東北部の茂みや森の中。体長は65~85センチメートル、体重は9~20キログラム。妊娠期間は約28日で1産1仔、8~9カ月は母親の袋で過ごす。国内では、現在6園館でオグロワラビーを飼育している。
横浜市立野毛山動物園 広報担当の加藤妙さんは「姿は大人と同じですが、体はまだまだ小さいワラビーの赤ちゃんたち。大人のワラビーと一緒に餌も食べますが、大人用の餌箱は赤ちゃんたちにはまだ大きい様子で、餌箱に野菜やペレットと一緒に入って食事をする姿をよく目にします。袋から出て元気に運動場を動き回るワラビーの赤ちゃんたちに是非会いに来てください。来年1月頃には最後の赤ちゃんも袋から出る予定です」と話す。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合はその翌日)。入園料は無料。