横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)で12月18日、フタコブラクダ「ツガル」の誕生日会が行われる。
最高齢ラクダの「ツガル」さんは日本動物大賞「功労動物賞」を受賞している(関連画像)
ツガルは、青森県の観光牧場で生まれたメスのフタコブラクダ。国内の動物園で飼育中のフタコブラクダでは最高齢で、推定35歳。1982年12月18日に野毛山動物園に来園した。詳しい誕生日が不明のため、動物園では来園した12月18日を誕生日としている。
昨年は、関節炎を患いながらも生命を全うしようとする姿が、高齢化の今の時代へのメッセージになっていると評価され、日本動物大賞「功労動物賞」を受賞。「ツガル」の愛称で親しまれている。
当日は、フタコブラクダ展示場で、14時からツガルに手作りのバースデーキーキをプレゼントするほか、飼育係によるスペシャルガイドを行う。ガイド後は、先着100人に「ツガルオリジナル卓上カレンダー」のプレゼントも。
また、園内では、お祝いの言葉を集める「寄せ書きコーナー」を設置し、今年の様子を写真で振り返るツガル写真展「今年のツガルさん」を開催するなど、長寿を祝うさまざまなイベントを実施する。寄せ書きコーナー、写真展は2011年1月10日まで。
入園ゲート横の「なかよしショップ」では、ツガルをデザインした「ステンドグラス風しおり」(315円)や「アニマルTシャツ」(大人用1,995円、子供用1,575円)なども販売している。
横浜市立野毛山動物園 広報担当の加藤妙さんは「野毛山動物園の人気者、フタコブラクダのツガルさん。9年前より関節炎を患い、前肢が立たなくなってしまいましたが元気に生活しています。国内最高齢、日本記録を更新しているツガルさんの誕生日を一緒にお祝いしてみませんか」と話す。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合はその翌日)。入園料は無料。
フタコブラクダは、偶蹄目(ぐうていもく)ラクダ科。野生ではモンゴル、ステップ草原地帯に生息する。体重は450~650キログラム。寿命は25歳程度。背中にあるコブの中身は脂肪で、目や耳、鼻などは砂漠に適応したつくりになっている。中央アジア周辺で家畜として約200万頭が飼育されている。