レノボ・ジャパン(東京都港区)は2011年1月4日、企業向けノートブックパソコンの研究開発拠点をみなとみらいセンタービル(横浜市西区みなとみらい3)に移転する。
移転後の名称は横浜事業所「大和研究所」。同ビルの20階と21階がオフィス・実験室、1階の一部と2階が大型実験施設に割り当てられる。7,566平方メートルのフロアに従業員約500人が就業する。
今回の移転は今年4月に新横浜で開催した「企業誘致トップセミナー」で林文子横浜市長が、同社にトップセールスを実施したことから実現した。同社は選定理由に、横浜が利便性が高く、国際的IT企業の研究開発拠点にふさわしい街であることなどを挙げている。
同社の研究開発は、IBMからPC事業を移管した当初より、日本IBM大和事業所内(神奈川県大和市)で行っていた。2011年3月に賃貸契約が失効し、日本法人を設立して5年経過したことから、単独オフィスを構えることになった。
レノボ・ジャパン広報部シニア・マネジャーの窪田弘美さんは「みなとみらい21地区は交通の便も非常に良く、完成したばかりの真新しいビルに移転することは、社員にとってより働きやすい環境となります。また、この移転は全世界向け企業用ノートブックPCの開発を日本で行っていくことを、レノボ・グループがこれから長期にわたってサポートしていくことの証です。レノボはこれからも、お客様に喜んでいただける製品づくりに励んでまいります」と話す。
レノボは1984年に設立した中国のパーソナルコンピュータメーカー。主要な研究開発センターを、日本の神奈川県、中国の北京、上海、および深セン、米国ノースカロライナ州ラーレイに設置し、「ThinkPad」などの製品を販売している。社員は約1万9,000人で、海外シェアは世界第4位。