47年前の横浜を舞台にしたスタジオジブリの新作アニメーション映画「コクリコ坂から」(東宝)が2011年の夏に公開される。
作品「コクリコ坂から」の原作は、1980年1月号から8月号まで少女漫画雑誌「なかよし」に連載されていた高橋千鶴さん作画、佐山哲郎さん原作による同名の少女漫画(角川書店刊)。
映画の舞台は東京オリンピック開催前年の1963年の港町・横浜。高校生の少女「海」と少年「俊」の淡い恋の行方を描く。俊は新聞部の部長で生徒会の会長。海は仕事をもつ母親を助ける高校2年生。下宿人を含む大世帯の面倒を見ながら、横浜港を見下ろす「港の見える丘」で帰らぬ父を待ち、毎日信号旗を掲げている。
監督は宮崎吾朗さん。同作はアニメーション映画「ゲド戦記」(2006年)に続く2作目の監督作品。
企画・脚本は父親の宮崎駿さん、プロデューサーは鈴木敏夫さん、音楽は武部聡志さんが担当。主題歌は「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの歌」でデビューした手嶌葵さんが歌う。作品のキャッチコピーは、鈴木プロデューサーの発案により「上を向いて歩こう。」となった。
東宝アド 宣伝担当の畠山アンナさんは「私もこの原作を読みました。日本がまだ戦後から抜け出していない1963年の横浜を舞台にした青春物語がどのようなスタジオジブリの作品になるのか、とても楽しみです。皆さんも是非、原作を読んで作品が出来上がるのを楽しみに待っていて下さい」と話している。