帆船日本丸・横浜みなと博物館（横浜市西区みなとみらい2）で1月27日・29日・30日の3日間、「帆船日本丸進水記念祭」が開催される。

　帆船日本丸は、1930年に船員養成のために建造され、2011年1月27日に進水81周年を迎える。また、1985年に国指定重要文化財としてみなとみらい21地区、旧横浜船渠1号ドックに係留され船内の公開を始めてから4月28日で26周年を迎える。

　記念祭では、帆船日本丸の誕生日を祝うさまざまなイベントを企画。27日は、帆船日本丸と横浜みなと博物館を特別に無料公開し、乗船した先着1,000人に日本丸の焼印入りお餅をプレゼントする。そのほか、苗木（アジサイ・ヤマブキ・モミジなど）の無料配布も予定（先着600人）。

　29日は、横浜みなと博物館で、子どもを対象にしたクイズラリーや船の折り紙教室を実施。日本丸メモリアルパークでは横浜海洋少年団がロープワーク教室を行い、西区街の名人・達人が口笛演奏や江戸紙切り、腹話術人形ののんちゃん、街頭紙芝居、マジックショーを披露する。会場には横浜市水道局のマスコットキャラクター「はまピョン」が登場する予定。

　30日に開催する「お楽しみクイズラリー」では、帆船日本丸船内と横浜みなと博物館を巡り、クイズに答えると、工場夜景クルーズツアーなどが景品で当たる抽選会に参加することができる。

　帆船日本丸記念財団・JTB共同事業体広報担当の佐野裕美さんは、「81回目の進水式になりますが、進水式を記念したステージイベントは初めて。名人・達人のパフォーマンスにご期待ください」と話す。

　帆船日本丸は船体整備のため1月31日から2月28日まで休館。横浜みなと博物館は館内整備のため1月31日から2月4日 まで休館。帆船日本丸・横浜みなと博物館の共通券＝高校生以上600円、小中学生・65歳以上300円。小学生未満は無料。1月29日・30日は入館割引あり（1月29日は小中学生・高校生は無料）。

　帆船日本丸は全長97メートル、定員138人の元練習帆船。1985年の開館より現状保存をしながら往時の活動を解説してきた。横浜みなと博物館は2009年4月24日、「歴史と暮らしのなかの横浜港」をテーマにリニューアルオープンし、横浜マリタイムミュージアムを「横浜みなと博物館」に名称を変更。館内には操船シミュレーターや大さん橋を約100年間支えたスクリューパイルの展示などを設ける。

　横浜みなと博物館 特別展示室では1月30日まで、第2回「横浜の帆船日本丸」募集写真展を開催。入館料無料（博物館常設展示室・帆船日本丸は有料）。