JR東日本ウォータービジネス(東京都渋谷区)は1月28日、横浜駅に「次世代自販機」を導入した。
次世代自販機は、同社が「お客さまとのコミュニケーション」をテーマに開発した商品。日経BP社「日経トレンディ」(2010年12月号)の2011年ヒット予測ランキング第9位に選ばれた新タイプの自販機で、昨年8月に東京・品川駅で先行展開し、現在、東京都、埼玉県、神奈川県に26台設置している(1月28日時点)。
今回は横浜駅の北改札内精算機脇、東海道線下りホーム(5・6番線)に計2台導入。2月末までに川崎駅3台、大船駅2台、小田原駅に1台設置し、神奈川県内に計4駅8台設置する予定。
次世代自販機では利用者の性別・年代が上部のセンサーで自動判別され、判定した性別・年代情報、購入時の時間帯・気温と掛け合わせて、ディスプレイに並ぶ商品にハートや星形などの「おすすめ」マークが表示される。
季節に合わせた期間限定「おすすめ」マークもあり、2月にはバレンタインバージョンなどのコンテンツを予定。購入者がいないときは時間帯・気温に合わせた商品イメージが表示される。
自販機はインダストリアルデザイナー柴田文江さんによるデザインで、47インチの大型ディスプレイを搭載。選択した商品画像は大きく表示され、簡単なタッチパネル操作で購入できる。
JR東日本ウォータービジネス 広報担当の武藤彩乃さんは、「自販機でのお買い物を楽しんでいただきたいという思いから誕生した商品です。女性の方でも膝を曲げないで商品を取り出せるよう、取出口の高さを従来よりも高くするなど工夫が凝らされています。ツイッターやブログに感想をコメントされる方も多く、通常のエキナカ自販機に比べ約2倍の売上げです」と話す。
JR東日本ウォータービジネスは今後、3月迄に100台程度増設し、2012年3月迄に400台程度を神奈川県を含む東京近郊のJR東日本エキナカに展開する方針。