横浜中華街で2月3日から17日まで、中国の旧暦正月を祝う「2011春節」が開催される。
初日の3日0時、横浜中華街に爆竹音とともに「新年好(しんにぇんはお)」の大合唱が起こり、春節がスタート。中華街に施されたLEDランタン型の電飾モチーフに「春節」の文字が浮かび、山下町公園内のシンボルツリーには訪れた人の運気上昇を願う82本のLED電飾が輝く。
3日は、中華街全域で春節伝統行事「採青(さいちん)」を実施。5頭の獅子舞が各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を祈願し、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ほんぱお)をくわえ取る。
皇帝衣装・民族衣装・獅子舞・龍舞などが中華街を練り歩く祝舞パレード「祝舞遊行(しゅくまいゆうこう)」は6日に行われる。
中国の小正月にあたる最終日の17日は、心の安らぎを天に届ける元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)を実施。願い事や夢を書き込んだ計500個のメッセージ燈籠(とうろう)を関帝廟(かんていびょう)と媽祖廟(まそびょう)に奉納する。
山下町公園では、春節のために結成された女性4人の「春節ユニット」をはじめ、中華街の歌姫・舞姫・中国古箏の奏姫たちが集まり、獅子舞・龍舞・舞踊・歌・古箏・雑技など中国伝統芸能を披露する春節娯楽表演(しゅんせつごらくひょうえん)を行う。開催日は2月5日・11日・12日・13日。各公演終了時には、横浜中華街お食事券などが当たる「春節お年玉代抽選大会」を予定。
横浜中華街発展会協同組合は、横浜市の国際的な総合写真イベント「フォト・ヨコハマ2011」の一環として、2月3日から6日まで「春節」を被写体とした「春節フォトコンテスト」を開催。「春節」を撮影し、作品をその場で応募することができる。
また、Chinatown80では春節展覧会(2月3日~17日)、春節子供絵画展(2月19日~27日)が行われる。
横浜中華街発展会協同組合 2011春節実行委員会は、「礼節待人を合言葉に2011春節が開幕します。歌や舞踊の舞台、中国古筝の演奏もあり、本格的な中国文化のエンターテインメントをお楽しみいただけると思います。採青は昨年も盛況で、獅子1頭に2,000人がついたとの伝説ができるほどでした」と話す。
首都高速道路(東京都千代田区)は横浜中華街発展会協同組合、横浜中華街パーキング協同組合と共同で「首都高で行こう!春をさきどり 横浜中華街キャンペーン」(2月2日~3月31日)を実施。首都高領収書やETCカード、首都高カードの提示で、連携店舗での割引やサービスが受けられる。また、首都高パーキングエリアで配布しているパンフレットに付いているチケットを持参すると横浜中華街パーキングでの利用が30分無料となる。