バミューダ船籍の大型客船「アルテミス(Artemis)」が2月11日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区海岸通1)に初入港する。
「アルテミス」は1984年に建造された豪華客船。故ダイアナ妃の命名式のもとプリンセス・クルーズ(米国)の初代「ロイヤル・プリンセス」として長年親しまれ、2005年にP&Oクルーズ (英国)が運航する「アルテミス」として再デビューした。
同客船は短く鋭角にとがった船首と階段状にデッキに広がる船尾を特徴とし、船を一周する広々としたプロムナードデッキを備える。1996年に船内を大幅改造し、24時間オープンのカフェテリアやピッツァリアを増設。プリンセス・クルーズが高級クルーズを志向する乗客のために建造した客船で、現代クルーズ客船のモデルになった船とも言われている。
総トン数は44,588トン、全長230.61メートル、全幅32メートル、乗客定員は1,260人。「2011年ワールドクルーズ」の一環で、ホンコンから横浜港に11日の朝8時に着岸し、同日18時に広島に向けて出航する。
初寄港を記念し、京浜フェリーボート(中区海岸通1)は同客船の入港シーンを楽しむ「お出迎えクルーズ」(約90分)、「観覧クルーズ」(約45分)、出航シーンを見送る「お見送りクルーズ」(約60分)を運行する。
横浜市港湾局賑わい振興課は「空気の澄んだ冬は、大さん橋から客船のほかにも富士山や建設中のスカイツリーなど、抜群の眺めを楽しめます。11日早朝の入港時には消防放水艇がお出迎えし、夕方の出港時には岡津太鼓の和太鼓演奏でお見送りする予定です」と話す。