横浜都心部で2月16日から20日まで、国内外の舞台芸術関係者が集まる「国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM in Yokohama 2011)」が開催される。
TPAM(ティーパム)は、舞台芸術のマーケットとして昨年まで東京芸術見本市として開催してきたイベント。今年は「クリエイティブ・シティ」構想を掲げる横浜を舞台に、質の高いコンテンポラリー・パフォーミング・アーツの情報交換や具体的なプレゼンテーション、ディスカッションを行い、広い意味での「出会い=Meeting」を作り出し、横浜に根付いた舞台芸術の国際的交流と創造的深化を目指す。
会期中はアーティスト、プロデューサー、フェスティバル・ディレクターの新しい出会いの中から生まれる同時代的舞台芸術を紹介する多彩なセミナー・ミーティング、観劇、参加型プログラムを実施する。
プログラムは、プレゼンターが個々の活動を資料や映像で紹介する「ブース・プレゼンテーション」、国際舞台芸術ミーティング in 横浜実行委員会が選んだショーケース「TPAMディレクション」、日本初演となる4カ国のダンス、演劇、 観客参加型パフォーマンスを紹介する「海外ショーケース」、演劇・ダンスカンパニーやアーティスト、 公共ホール、国内外のフェスティバル、制作会社、文化機関がプレゼンテーションを行う「ヴィジュアル・プレゼンテーションPlus」、横浜・東京エリアで行われる本公演やスタジオ公演を紹介する「TPAMショーケース(有料登録型ショーケース)」など。
2月17日は、「ネットワーキング・ミーティング:米国のアート・センター/フェスティバル」と題して、米国で先進的・国際的な活動をしているフェスティバルやアートセンターのプレゼンターと今後の共同製作やツアーの可能性を個別に話し合うネットワーキング・ミーティングを実施する。
TPAMディレクションは、魅力的なプログラムを作る制作者を育成するための実践・実験の場として、ディレクター(中村茜さん、小倉由佳子さん、野村政之さん)がこれまで実施してきたさまざまな制作活動を通じて出会ったアーティストたちとともに作ったプログラムを披露し、舞台芸術のあり方を提案する。
海外ショーケースでは、作品『アンド・ザ・ライン・ビギンズ・トゥー・ブラー』『ローン・シャーキング』(フィンランド&ケベック)、『ラシーヌの「ベレニス」による「ベレニス」』『夫婦 Myouto』『Floe』(フランス/スイス、ポーランド)、『home sweet home』(イギリス)、『オイル・プレッシャー・バイブレーター』(韓国)を公演する。
会場は神奈川芸術劇場(KAAT)、神奈川県民ホール、ヨコハマ創造都市センター(YCC)、横浜赤レンガ倉庫1号館、象の鼻テラス、STスポット、横浜にぎわい座(のげシャーレ)、BankART Studio NYKほか。
国際舞台芸術ミーティング in 横浜実行委員会の佐藤道元さんは「横浜・創造界隈の豊かな文化環境と資源を活用した『横浜発』の舞台芸術ネットワークを国際的に発信していきたいと思います。プロフェッショナルだけではなく、一般の方にもお楽しみいただけるショーケースもあります」と話す。
会期は2月16日から20日(TPAMショーケース=2月12日~20日)。2月14日から16日には、併設事業として、コンテンポラリー・パフォーミング・アーツ分野の国際ネットワーク「IETM」による「Satellite Meeting」が開催される。詳細はホームページで。