三菱みなとみらい技術館(横浜市西区みなとみらい3)は2月19日、「宇宙ゾーン」の展示を全面リニューアルし、「航空宇宙ゾーン」をオープンする。
航空宇宙ゾーンでは、航空・宇宙開発の技術を迫力ある実物や最新の体験展示で学ぶことができる。航空コーナーには、2012年の初飛行を目指して三菱重工業を中心に製造が進められている国内初のジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の機首部分を実物大で再現し、造形や映像を通して次世代リージョナル旅客機を紹介する。
また、離陸から着陸までの操縦が体験できる「MRJフライトシミュレーター」や、自分だけのオリジナルカラーでMRJをデザインできる「マイMRJクリエーター」を設置するほか、「ボーイング787」の軽くて耐久性のある主翼複合素材の実物を展示。
宇宙コーナーのチャンバーシアターでは、宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり」の視点で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工が共同開発した国産新型ロケット「H-IIB」の力強い打ち上げを、CG映像と音・振動で体感できる。
リニューアルオープン記念イベントとして、小学生までを対象にしたストローとスーパーボールを使った工作「かんたん☆ストローロケット」(2月26日・27日)、航空宇宙に関する科学映像の特別上映会(3月6日)を行う。
三菱みなとみらい技術館の佐野麻季さんは「新しい『航空宇宙ゾーン』は、宇宙航空研究開発機構などの協力による本物の迫力を体感できる展示です。館内のミュージアムショップでは、宇宙食アイスサンドやH-IIBロケット3Dクリスタルなどのスペシャル記念商品も販売します」と話す。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は一般300円、中・高校生200円、小学生100円。月曜休館(祝日の場合は翌日)。
三菱みなとみらい技術館は1994年6月、地域の人々との交流と科学技術への関心を高めることを目的に開設。三菱重工が手掛ける最先端の科学技術・製品を「環境・エネルギー」「宇宙」「海洋」「交通・輸送」「くらしの発見」と「技術探検」の6つの展示ゾーンに分け、実機・模型、パネルなどで紹介している。