横浜マイスター平山健雄さんと巡るハマの「ステンドグラス」ツアー

国重要文化財指定「横浜市開港記念会館」内のステンドグラス

国重要文化財指定「横浜市開港記念会館」内のステンドグラス

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 横浜市内で3月16日と29日、神奈川県産業観光ツアー「横浜マイスター平山健雄氏と歩いて巡るハマのステンドグラス」が開催される。

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 神奈川県産業観光ツアーは、神奈川県観光協会による横浜・川崎の京浜臨海部を中心としたさまざまなモノ作りの工場を見学しながら、神奈川県の観光を楽しむツアー。

 市内のステンドグラスが施された施設を徒歩でまわり、「光ステンド工房」(横浜市港北区菊名4)代表で、横浜マイスターに認定された平山健雄さんがステンドグラスの魅力を伝える。

 当日は、9時にみなとみらい線・日本大通り駅に集合後、中区役所に常設される平山さんの作品を鑑賞し、「日本郵船氷川丸」船内のステンドグラスを見学。その後、横浜マリンタワーで、ガラスタイルによるモザイク壁画(画家・山下清作)を見学して、1階カフェ&レストラン「THE BUND」で昼食をとる。

 後半は、神奈川のアンテナショップ「かながわ屋」でショッピングを楽しんだ後、国重要文化財指定の横浜市開港記念会館に移動。横浜の開港当時を描いたステンドグラスを鑑賞後、初心者向けのステンドグラス体験教室(約90分)に参加する。ツアーは全行程で約3キロ(添乗員同行)。16時45分頃に解散予定。

 神奈川県観光協会 産業観光担当課長の河西良文さんは「今回のツアーは、開港記念会館の修復をはじめ、横浜市立大のキャンパス作品などを手掛ける熟練のマイスター平山健雄さんが各施設のステンドグラスを詳しく説明下さいます。体験教室では実際にガラスを使用してステンドグラスを作成しますのでお楽しみに」と話す。

 旅行代金は5,000円(食事代・材料費・入場料込み)。定員は各回25人。雨天決行。問合せは神奈川県観光協会(TEL 045-681-0007)まで。

 横浜市開港記念会館の2階広間には、約80年前、関東大震災復旧時に設置されたステンドグラスが施されている。明快な色ガラスの構成で、各色のガラスには型板ガラスや腐蝕のものをまじえた、乳白・朱赤・金茶・茶褐・黒褐・緑・青・紫の各色を利用。2009年の横浜開港150周年記念事業の一環として、平山さんの手によりステンドグラス3枚「呉越同舟」「鳳凰」「箱根越え」の修復が行われた。修復作業期間は2008年6月から約10カ月。

 横浜市は1996年より横浜マイスター事業を実施。卓越した技能を有する技能職者を横浜マイスターに選定し、称号を授与し、その活動を通して後継者の育成・確保、貴重な技能の継承及び技能職の社会的評価の向上を図ることを目的としている。

 平山さんは、フランス古典技法から最先端の現代技法までを用いたステンドグラス制作、古いステンドグラスの修復・復元、ステンドグラス教室の運営、ステンドグラス普及に向けた講演や執筆、建築物に関わるアートワークのプロデュースを行っている。

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