関内の屋上バー「The Bar Tenmar」(横浜市中区相生町2)は、3月1日より営業を再開している。
同店は、関内桜通りのビル屋上に2009年10月1日にオープンしたカウンターバーで、ドリンクやフードをすべて500円で提供している。店舗面積は約33平方メートル、カウンター13席。天井がないオープン店舗のため、昨年12月27日より冬期休業していた。
バーのコンセプトは「カリブの海賊の陣地」。木目を基調とした内装で、頭上には船の帆をイメージした白い可動式シェードを装飾。コンクリートのカウンター席に座ると、海賊地図を模したメニュー表が渡される。
同店のマスターを務めるのは、大学卒業後に共同通信社で記者として働き、その後35年間、中学と高校で社会科の教鞭をとっていた斎藤天馬さん。在職中にバーテンダー養成スクールで学んだ技術を生かして、定年後に、実家が経営する創業130年のたばこ屋が入居するビルの屋上スペースを活用してバーの営業を始めた。
「ほかのお店の真似は一切せず、教え子たちと『こんなことをしたらおもしろい』とアイデアを出し合い作りあげた屋上バーです」と語る斎藤さん。店舗の設計から始まり、店内装飾やメニュー作成、ブログやホームページなど、すべて斎藤さんの教え子さんたちが手掛けたという。
同店の冬の3大おすすめドリンクは、「ホットバタードラム」「ロシアンティー」「カフェ シベリアーノ」。夏のおすすめは「モヒート」。フードは、マスター手作りのトマトベース「ロールキャベツ」、「ソーセージ盛り合わせ」など。
営業再開を記念し、3月7日まで来店者にオリジナルバンダナをプレゼントしている。
斎藤さんは「屋上バーは、山頂で食べるカップラーメンのおいしさにヒントを得たお店です。戸外のため、実際に経営してみると、夏は氷が溶けるなどさまざまな苦労もありました。最近ではクチコミや紹介のお陰でいろいろな方に来ていただいています。定年後に、教師と正反対の仕事をしたいと思い、始めてみたバーテン業。あと10年くらい働いたら、ゆっくり遊ぼうと計画中です。ホットカクテルもご用意して、屋上でお待ちしています」と話している。
営業時間は17時~23時。雨天休業。