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寿町で1泊2日の「お泊まりフォーラム」-炊き出し体験も

寿町には3畳1間の簡易宿泊所が100軒以上ある。写真は寿町の簡易宿泊所の一室

寿町には3畳1間の簡易宿泊所が100軒以上ある。写真は寿町の簡易宿泊所の一室

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 中区寿町で3月11日と12日、寿オルタナティブ・ネットワーク主催による「第1回 寿お泊まりフォーラム」が開催される。

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 寿町は、隣接する扇町や松影町を含む約60,000平方メートル程度の地域で、日雇労働者のための「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所が100軒以上あり、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎に並ぶ「三大寄せ場」の1つと言われている。

 寿お泊まりフォーラムは、「ドヤのまちを知り、日本の未来と表現について考える」1泊2日の体験型フォーラムで、かながわ労働プラザ(横浜市中区寿町1)、横浜YWCA会館(中区山下町225)をメーン会場にさまざまなプログラムを実施する。

 フォーラムには、ゲストとして美術家の藤浩志さん、湯人/TOKYO SOURCE編集長の近藤ヒデノリさん(12日のみ)、文化経営研究を行う作田知樹さんらが参加。

 プログラムは、「ことぶき炊き出しの会」が毎週金曜に行っている炊き出しの配食作業にボランティアとして参加する「寿公園での炊き出し体験」をはじめ、「寿町の歴史と現在」と題したレクチャー、寿町内のガイドツアー。

 ドヤの空室を有効活用したツーリスト向けの安価な宿泊施設や、昨年6月にオープンした地域活動拠点「かどべや」の運営に取り組む岡部友彦さんによる「Yokohama Hostel Villageとコトラボの活動」紹介、まちの公共空間リサーチ&再整備検討プロジェクト「寿作戦」の活動報告レクチャーなど。

 そのほか、「やさしい美術プロジェクト」ディレクターの高橋伸行さん、「ココルーム」「カマン!メディアセンター」スタッフの原田麻以さん、「KOTOBUKIクリエイティブアクション」総合プロデューサーの河本一満さんによる活動紹介プレゼンテーション、参加者全員で日本の未来と表現について考えるフォーラム「よりそう表現、よりそう活動」を行う。

 主催する寿オルタナティブ・ネットワークは「活動3年を迎えるKOTOBUKIクリエイティブアクションの節目として、記録集の発行で活動を振り返ると共に、これまでまちを訪れる機会のなかった方々にも、寿町と寿町でのさまざまな活動を知っていただければ」と話す。

 参加費は3月11日=1,500円、12日=2,500円。学生・アーティストは各500円引、交流会および宿泊費は別。

 寿町では2008年より、アートプロジェクト「KOTOBUKIクリエイティブアクション」として、寿町を舞台・テーマとした作品の制作や、住人との対話や恊働をするプログラム、寿町周辺地区におけるアーティストの活動をサポートする滞在支援システムづくりなどが行われている。

 かながわ労働プラザでは、3月11日から13日まで、「KOTOBUKIクリエイティブアクション」の活動概要を紹介するパネル展示や、寿町で制作された作品の展示を行っている。

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