地ビールを製造販売する横浜ビール(横浜市中区住吉町6)は4月15日より、新商品「横浜ラガー」を限定発売している。
横浜ラガーは、オレンジ色をしたボヘミアンスタイルのラガービール。ラガーとは下面発酵酵母(ラガー酵母)によって発酵するビールのことで、新商品の横浜ラガーは、フルーティーなホップの香りと柑橘(かんきつ)系の軽やかな苦みを特徴としている。ラベルは、横浜開港資料館所蔵の横浜浮世絵「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」(3代目歌川広重作)。
価格は1本504円(330ミリリットル)。アルコール度数5%。麦芽とホップを原料とし、ホップにニュージーランド産「モトゥエカ」、モルトには、ピルスナーモルト、カラメルモルト、クリスタルモルトを利用している。年度内の販売を予定している。
また、同社は、そごう横浜店(西区高島2)で4月26日まで開催している「第4回横浜・神奈川グルメセレクション」にペールエールスタイルの「はまっ子どうし仕込みの横浜ビール」を出品している。山梨県・道志の森の源流水を利用した横浜市のオフィシャルウォーター「はまっ子どうし」を使った琥珀(こはく)色のビールで、繊細なホップの香りとカラメルモルトの甘みとコクを特徴としている。価格は525円。限定1,000本販売する。
横浜ビールの今井隆之さんは「横浜ラガーのラベルの絵が描かれた明治初期には、横浜を中心に数多くのビール醸造所が日本に誕生しました。文明開化は多種多様なクラフトビールの時代であったとも言えます。横浜ラガーは、当時世界的に流行し、その後日本に定着したスタイル『ピルスナー』を、伝統のデコクション製法で仕上げました。豊かなコクと香りをお楽しみいただければ」と話す。
横浜ビールは、本場チェコスタイルのピルスナー、ドイツスタイルのアルトやヴァイツェン、横浜開港時のビールを現代風にアレンジしたインディアペールエール(IPA)などをつくる地ビール醸造所。併設するレストラン「驛(うまや)の食卓」とバー「PIVOVAR YOKOHAMA」では、できたての樽生ビールを飲むことができる。