神奈川県の黒岩祐治知事は5月2日、神奈川県庁内で「かながわソーラープロジェクト」について記者会見を行った。県広報課では、会見の様子をインターネット生中継サービス「USTREAM（ユーストリーム）」で生中継した。県がUSTREAMで生中継を行うのは今回が初めて。

　太陽光発電パネルの普及促進は、黒岩知事の選挙戦の際の公約。家庭や企業のソーラーパネル設置を後押しする新会社「神奈川県ソーラーバンク」を設置するなどの構想を打ち立てている。

　記者会見では、プロジェクトを推進するために黒岩知事を本部長とする「ソーラープロジェクト推進本部」を新設して、全庁体制でソーラーパネルの設置を推進することや、有識者、企業、学識経験者、NGO、環境省などによる「かながわソーラープロジェクト研究会」を設置することを発表した。

　黒岩知事は「夏の冷房需要に間に合わすためには、圧倒的なスピード感が必要。できるだけ早くソーラーパネルを普及していきたい。ソーラーパネルは一つの旗印。脱原子力発電を目指し、地熱発電、風力発電などを含めたエネルギー政策を考えていきたい」と話した。

　広報課の大友英司課長は「黒岩知事からの要請もあり、スピーディーな情報発信をより一層推進するため、USTREAMで生中継することとしました。会見の様子は県ホームページとUstreamのWEBサイトでご覧になることができます。また、会見の記録動画はYouTube（ユーチューブ）にも掲載していく予定」と話している。

　広報課では、2010年9月1日よりtwitter（ツイッター）による情報配信も行っている。

　黒岩知事は、1980年にフジテレビに入社後、報道記者、番組ディレクターを経て「FNNスーパータイム」「報道2001」「新報道2001」のキャスターを務めた。4月10日の神奈川県知事選挙で、170万を超える票を獲得して初当選した。