「アイスクリームの日」の5月9日、中区馬車道でアイスクリーム発祥記念イベント「アイスクリームの日 東日本大震災復興募金」が行われる。
今年で33回目を迎える恒例イベントで、1869年5月9日、当時「あいすくりん」と呼ばれていた日本で初めてのアイスクリームが、馬車道通りに町田房蔵が開業した「氷水屋」で製造販売されたことを記念して毎年開催されている。主催は馬車道商店街協同組合。
当日は、関内ホール(中区住吉町4)前に東日本大震災に伴う特設チャリティー募金ブースを設置し、鹿鳴館ドレスに身を包んだ横浜観光親善大使らが、募金へのお礼としてタカナシ乳業の協力による「横濱馬車道あいす」5,000個を無料配布する。集まった義援金は全て、神奈川新聞文化厚生事業団を通して被災地の復興支援に充てられる。開催時間は11時~17時。
また、アイスクリーム発祥記念として9日~11日の3日間は「馬車道マルシェ」を開催。期間中は、会場に被災地向け街頭募金箱を設置するほか、飲食店による物販・飲食のワゴンセールを行い、馬車道商店街に店を構えるかつれつの老舗レストラン「勝烈庵」、フレンチレストラン「馬車道十番館」、アート宝飾「アートジュエリー馬車道サロン」などが特別価格で商品を提供する。開催時間は11時~18時。
馬車道商店街協同組合の六川勝仁理事長は「初夏を彩る風物詩として皆さまに親しまれている『アイスクリームの日』のイベントは、1978年の馬車道広場の完成時にアイスクリームの街頭プレゼントを実施したのが始まりです。今年は、東日本大震災により被災された方々の復興支援に少しでも役立てるよう、アイスクリームの日チャリティー募金活動を行い、ご賛同いただける皆様の温かいお気持ちを伝えたいと考えています」と話す。
「アイスクリームの日」は、1963年に日本アイスクリーム協会が制定。同協会神奈川支部は、1976年にアイスクリーム発祥記念のブロンズ彫像「太陽の母子像」を寄贈し、馬車道通り(中区常盤町4、スターバックス前)に設置した。製作者は高村光太郎に師事した札幌出身の彫刻家の本郷新で、「太陽の母子」をアイスクリームの原料のミルクから連想し、母乳で子どもを育む「母」のイメージで制作したという。