横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)は3月4日に誕生したフンボルトペンギンの赤ちゃんを公開している。
フンボルトペンギンの赤ちゃん(1頭)は、母親「ユイ」と父親「ミナト」の間に誕生した。性別は不明で、体長は約65~70センチ、体重は約4.5キロ。大人とほぼ同じ体長・体重に成長している。現在、同園ではオス2頭、メス3頭、今回誕生した赤ちゃん1頭の計6頭を飼育している。
3月4日に孵化(ふか)した赤ちゃんは、ふわふわした羽も生えかわり大人に近づいてきているものの、フンボルトペンギンの特徴でもある、顔から胸にかけての白いラインはまだ見られないという。みなとみらい21地区を模した巣穴を出て、5月中旬より展示場にデビューし、元気に泳いでいる。
フンボルトペンギンは、ペンギン目ペンギン科。ペルーからチリの沿岸部に生息し、地中や岩穴に巣を作り繁殖をする。体長は約65~70センチ、体重約4.5キロ。水中を飛んでいるかのように泳ぎ、胸に黒いラインを1本もつ。ワシントン条約では、今すでに絶滅する危険がある生物とされている。
横浜市立野毛山動物園 広報担当の加藤妙さんは「ペンギンの赤ちゃんはすっかり大きく成長し、大人とほとんど変わらない大きさです。開園日には、通常15時30分から『フンボルトペンギンのお食事タイム』を公開しています。上手に泳ぐ、かわいらしい赤ちゃんペンギンをぜひ探してみてください」と話す。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合はその翌日)。5月は無休。入園料は無料。4月1日に開園60周年を迎えた野毛山動物園では、かつての動物舎や遊園地などの懐かしい写真を紹介する「60周年記念写真展」を5月29日まで開催している。