シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で6月11日より、「横浜フランスアニメーション映画祭2011」が開催される。
同映画祭は、横浜市内で行われているフランス文化の祭典「横浜フランス月間」に合わせ、2008年にスタート。今年で4回目を迎え、会期中は現代のフランスアートアニメーション作品を上映し、アニメを通した日仏の文化交流を図る。
上映作品は、長編アニメーション映画監督ポール・グリモーの不朽の名作と言われる「王と鳥」(1980年)、作家シルヴァン・ショメの長編デビュー作品「ベルヴィル・ランデブー」(2002年)、少年キリクの冒険物語「キリクと魔女2」(ミッシェル・オスロ監督、2005年)。
そのほか、フランス政府の公的文化機関「アンスティチュ・フランセ」が推薦する短編集、ヨーロッパ高等映像学校と東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の学生による作品オムニバスなど、全7プログラムを紹介する。
11日には、映画「つみきのいえ」(2009年アカデミー賞・短編アニメーション賞)を制作した加藤久仁生監督、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の伊藤有壱教授をゲストに迎えたトークイベントを実施する。
シネマ・ジャック&ベティの梶原俊幸支配人は「作品『キリクと魔女2』や『王と鳥』は子どもも楽しめるプログラムですので、ぜひご家族でご来館ください。また、今年のトークショーには、毎年ご参加いただいている伊藤有壱教授に加えて、『つみきのいえ』でフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞やアカデミー賞で邦画初の短編アニメ映画賞を受賞した加藤久仁生監督をお迎えします。フランスと日本のアニメーションについて対談を行いますので、ぜひお見逃しなく」と話す。
チケットは一般1,300円、学生・シニア1,000円、3回券3,000円。問合せは横浜日仏学院(TEL 045-201-1514)。6月17日まで。
「横浜フランス月間2011」は、2005年より毎年開催されている日本で唯一のフランス文化の祭典。2010年から横浜日仏学院が全体のコーディネートを担当し、会期中は、市内の企業や美術館、アートスペースやレストランなどが協働で、フランスをテーマにした映画や映像アート、ガストロノミー、音楽やダンスなど約50のイベントを実施する。開催期間は6月1日から7月15日。