横浜元町に6月5日、「本当においしくて、ヘルシーなスイーツ」をコンセプトにした手作り焼き菓子専門店「元町 カップベイク」がオープンした。
同店は食べ過ぎると腸内環境に影響を与える可能性があるバターなどの油脂や砂糖、乳製品を極力使わず、おから、野菜、豆乳、ごまなどの体に優しい国産・オーガニック(有機栽培)の食材を使ったカップケーキをそろえている。
店舗は、JR石川町駅から山手イタリア山庭園に向かう階段の途中に位置し、オープン後は地元の主婦や、山手地区の学校帰りの学生たちが多く訪れているという。内装は白を基調に、ナチュラルな木の素材感をいかしたシンプルなデザインで、店舗面積は約10坪。
オーナーの重野佐和子さんは横浜市鶴見在住の料理研究家で、調理師、栄養士、食品衛生管理士の資格を持つ。2007年に自身の病気の経験から「健康」と「おいしさ」を備えたスイーツをたくさんの方にお届けしようと自宅でヘルシースイーツ専門店「Cafe Rico(カフェリコ)」を開業し、手作りのカップケーキをインターネットで「お取り寄せ」商品として販売してきた。これまでに、料理本の出版や雑誌の記事執筆、CM制作なども行ってきた。
重野さんは、元町でフランス料理教室「Cent-Klber」を運営していたこともあり、元町に出店することを決めたという。「以前大腸がんになったことがきっかけとなり、体にいいものを追求するようになりました。病気をしたときって何を食べたら体にいいのかわからないんですよね」と重野さん。
おすすめ商品は、国産おからをベースに甘さを控えめにした「おからパーフェクトマフィン」(500円)、バターを使わずに四万十川のショウガを使用した「オーガニックジンジャーケーキ」(420円)、濃厚な黒ごまのカップデザート「半熟黒ごまケーキ」(450円)など。
重野さんは「お菓子は幸せのもととなります。横浜の皆さんに足を止めていただき、ほっとする時間を提供したいと思っています」と語る。
場所はruf元町2階。営業時間は11時~19時。月曜定休。