神奈川県立新ホール「神奈川芸術劇場(KAAT)」(横浜市中区山下町281)で6月17日より、ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」が上演される。
同作の舞台は、黒船来航に揺れる江戸時代末期の日本。武士や商人、魚屋、百姓、司令官など、さまざまな地位や立場の人々の視点を折込みながら、幕末から開国に至る激動の時代のニッポンを「西洋の目-Western Eye」で描く。
演出・振付を手掛けるのは、KAAT初代芸術監督の宮本亜門さん。作詞・作曲はスティーブン・ソンドハイムさん。台本はジョン・ワイドマンさん。出演は、香山役に八嶋智人さん、ジョン万次郎役に山本太郎さん、ナレーション役に落語家・桂米團治さんほか。
宮本さんは同作で2004年11月、ブロードウェイ史上初の東洋人演出家としてブロードウェイ進出を果たし、2005年にトニー賞4部門でノミネートされた。6月19日・26日、7月2日の公演では、宮本さんのトークショーを行う予定。
神奈川芸術文化財団 広報担当の熊井一記さんは「2000年東京、2002年ワシントン、2005年ニューヨークと、太平洋を渡った宮本亜門の『太平洋序曲』がついに横浜に入港します。260年もの間、厚く閉ざされていた鎖国から開国に至る激動の時代を描いた『太平洋序曲』は、今を生きる私たちに大きな問いを与えてくれるに違いありません」と話す。
会場は神奈川芸術劇場 ホール。チケットはS席8,500円、A席7,500円、B席(イス付立見席)4,500円。問合せは神奈川芸術劇場(TEL 045-633-6500)。7月3日まで。
また、同公演と連動して、神奈川県観光協会は「太平洋序曲」の背景となる神奈川・横浜の歴史に親しむ「観劇ツアー」(7月1日)を、ホテルモントレ横浜(中区山下町6)は、「太平洋序曲」チケット付き宿泊プランを1日4人限定で提供している。